兵庫県赤穂市雄鷹台山のを中心に色んな生き物を観察しています。 メインはアブラムシです。 随時更新予定です。画像の無断転載・利用は禁止します。 また、標本の譲渡・ここにコメントなどもお断りします
2025年5月5日月曜日
2025年5月4日日曜日
2025年5月3日土曜日
アラカシのGreenidea nigra?
2025年5月3日:アラカシのひこばえにいました。おちゃたてむしさんのブログに、Greenidea nigraに関する投稿がありました。
掲載写真の個体、角状管が1つ欠損しています。これは、発見した時点でありませんでした。
そこに、「アラカシをホストにしているのは Greenidea nigra 」というのが記されていました。おちゃたてむしさんは、以前、杉本さんというアブラムシの有力な専門家から教わっているということと、その投稿がかなり最近であることから、この情報は正しいと判断しました。
念のため、?付きのタイトルにしておきます。
生体写真をまた撮影します。
トビイロムクゲカメムシAlpagut masakazu i Yamada & Hayashi, 2020(ムクゲカメムシ科Dipsocoridae)
2025年5月2日金曜日
セイタカアワダチソウにいたジャガイモヒゲナガアブラムシ
2025年5月2日:セイタカアワダチソウにいたアブラムシです。小規模ですが、コロニーが見られたため、寄主植物と見て間違いないでしょう。
これ系は、ジャガイモヒゲナガアブラムシのパターンが多いのですが、以前、佐々木大介様が作られたジャガイモヒゲナガアブラムシの同定資料を確認してみました。
まず、上の生体写真からは、「体が緑色で、角状管先端のみが黒いこと、触角が角状管の先端より長いこと」が分かります。
次に、この頭部のところです。ここから、「頭部背面が平滑で、前縁中央がU字状に凹むこと」という記述に該当します。
平滑・・・でこぼこがないこと。なめらか。
そして、最後に、角状管などの部分です。ここから、「角状管の先端付近に網目構造はなく、若干せり出していること、角状管は、尾片の約3倍であること」に該当します。
実際、角状管は尾片の2~2.5倍程度ですから、あながち間違ってはいないですね。
今回はこのような観点から、ジャガイモヒゲナガアブラムシと同定しました
参考資料はこちら
2025年4月29日火曜日
スミレアブラムシ Aphis sumire Moritsu
1.2025年4月29日観察
2.2024年11月12日観察
ヒメケブカカスミカメTinginotum befui Yasunaga, 1999
追記:これで、市内で確認できたケブカカスミカメ属は2種類になりました。
2025年4月29日:いつもの山のヤマザクラのスイーピングで2匹採集しました。原色図鑑にナギだけに寄生する特異的な種類とあったり、マキ類で得られることが多いようですが、ヤマザクラからも得られることあるんですね。
採集地の近くには、マキ類はたくさんありますが、ナギは生息しているのを確認できていないです。
そもそも、兵庫県における正式な記録も出ているか怪しいところです。でも、意外と出てたりして。
2025年4月27日日曜日
イタドリのオランダガラシアブラムシAphis nasturtii
2025年4月27日:イタドリの不明アブラムシです。前回の記事の種と同じだろうと思います。
前回の記事に、基本データ系は載せてるので、ここでは、それ以外のこと書きます。
イタドリの有名なアブラムシと言えば、イタドリオマルアブラムシ、ユキヤナギアブラムシが有名ですが、両者は、それぞれ、角状管の色で合ったり、背中の模様といったところで、違うのではと思います。
<採集情報>
兵庫県姫路市
一応、採集情報のっけときます。
「C_HOSTS_AAIntro – ブラックマンとイーストトップの世界の植物につくアブラムシ」によれば、以下の種類がイタドリに寄生するようです。
このうち、1種ずつ、確認してみたところ、「Aphis nasturtii」という種類にもっとも似ていると思いました。
和名は、オランダガラシアブラムシのようで、割と最近、外来種として報告されているそうです。
こちらのサイトの説明欄によれば、オランダガラシアブラムシは、
オランダガラシアブラムシの無翅型は、明るい淡緑色から黄緑色で蝋粉がないようです。
腹背面は淡色で膜質、暗い帯や硬化板がないと研究は示唆しています。
触角は体長の半分をわずかに超え、角状管は先端に向かって少し暗くなるようです。
脚はくすんだ色またはやや淡色で、脛節の先端は少し暗いと見られます。
体長は1.1-2.4mmで、未成熟なものは淡緑色とされています。
一応、これからも継続して観察していこうと思います。
2025年4月24日木曜日
ズアカシダカスミカメMonalocoris filicis
2025年4月24日:シダ類の葉裏にいました。
今年は今日が初めての確認です。
シダに付くカスミカメ。
体色は黒色で光沢がある。頭部は黄褐色、脚は淡色で、腿節に暗褐色の環紋がある。
触角は中間付近に暗色部がある。
本種はシダ類に普通に見られる。
2025年4月23日水曜日
イバラヒゲナガアブラムシSitobion ibarae
2025年4月23日:ノイバラにいました。幼虫と有翅成虫が写っていますので、おそらく、寄主植物は、ノイバラと見ていいと思います。
バラ類に集まるヒゲナガアブラムシ。体色は緑色で、頭部は赤味を帯びる。角状管は黒色で長い。尾片は淡色。
ヤスマツコナジラミPentaleyrodes yasumatsui Takahashi, 1939
南西日本、クスノキ科の植物(なぜかクスノキ以外)で見られる。
2025年4月23日は、学校の敷地内にある「Neolitsea sericea シロダモ」で見られました。
かなりたくさんいます。
今のところ、近似種は、いないとされているそうです。
標本
2025年4月21日月曜日
オカボキバラアブラムシAnoecia fulviabdominalis
2025年4月21日:学校周辺のミズキにいました。小規模コロニーがそれぞれ新芽に固まっていました。おそらく、2次寄主のイネ科の根に寄生していたものが、寄主転換したのだと思います。
アブラムシは、新芽など芽付近によくいる種が多いような気がします。
本種について
ミズキ科ミズキ属に付くアブラムシ。
体色は黒褐色でやや毛深い。
有翅型は、翅に顕著な黒い翅斑がある。
無翅型は腹部が幅広く、やや扁平。
一次寄主のミズキ類では、主に葉の裏の葉脈沿いにコロニーを作る。
二次寄主では、イネ科の地下茎や根際の茎で生活する。
2025年4月20日日曜日
エンドウヒゲナガアブラムシ
2025年4月20日:ヨモギにて
マメ科植物に集まるヒゲナガアブラムシ。
マスカットグリーンで、脚も体色と同色。角状管は大変細長く、先端部のみ暗色。尾片は淡色で、比較的長い。
ツメクサ類には近似種のコンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon kondoi)も集まるが、薄くロウ質白粉で覆われているので、区別できる。
本種は下の写真のように、頭部に凹みが見られます。
ヨモギヒメヒゲナガアブラムシMacrosiphoniella yomogicola
2025年4月20日:ヨモギにいました。体色が赤系統よりの個体がたくさん見れた。
体色は、緑系と赤系の2タイプがある。
薄くロウ質白粉で覆われるが、腹部背甲中央付近は覆われない。
角状管と尾片は黒色で、ほぼ同じ長さ。