2025年5月18日、オオアレチノギクのアブラムシです。
「Blackmanのリスト」には、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシはオオアレチノギクのところに見当たらなかったのですが、前回同定した。ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシと同種なんじゃないかと思います。
前回の記事:https://battanohyogo.blogspot.com/2025/05/blog-post_18.html
画質が悪いですが、標本写真貼っときます
兵庫県赤穂市雄鷹台山のを中心に色んな生き物を観察しています。 メインはアブラムシです。 随時更新予定です。画像の無断転載・利用は禁止します。 また、標本の譲渡・ここにコメントなどもお断りします
2025年5月18日、オオアレチノギクのアブラムシです。
「Blackmanのリスト」には、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシはオオアレチノギクのところに見当たらなかったのですが、前回同定した。ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシと同種なんじゃないかと思います。
前回の記事:https://battanohyogo.blogspot.com/2025/05/blog-post_18.html
画質が悪いですが、標本写真貼っときます
2025年5月18日、ヒメジョオンの茎を中心に群がっていました。
標本写真撮ってないですが、同定は、佐々木大介様の解説資料を活用いたしました。ちなみに、アブラムシ標本は、アブラムシ入門図鑑のやり方に基づいています。
体長は、1.8㎜です。
同定メモ
其1、ヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)に寄生していたこと。体は緑色で、角状管は基部を除いて黒色。尾片は体とほぼ同色。
其2、触角は角状管の先端までとほぼ同長。
其3、頭部背面は平滑、前縁の中央は浅いV字状に凹む
其5、角状管の先端部1/4程度に網目状の模様があり、先端の縁は、あまりせり出さない。
其6、体長:1800㎛
よって、本種は、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシと考えられる
更新中。しばらくお待ちください
2025年5月10日:近所の公園のシラカシの新芽付近にコロニーをつくっていたケクダアブラムシ亜科の一種を採ってきました。
生体写真です |
この中でケクダアブラムシ亜科にあたるものは、「Greenidea属の」クワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanaiと、Greenidea nigraの2種のようです。
マテバシイケクダアブラムシなどが含まれるEutrichosiphumもケクダアブラムシ亜科ですが、このシラカシのリストにはありませんでしたので、今回は外して、クワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanaiと、Greenidea nigraから絞り込みしてみようと思います。
次に、こちらのサイト情報を翻訳しました。
専門家の見解:「アシアカクロカスミカメphilostephanus rubripes」でした。
旧ArbolygusはPhilostephanus に移されたみたい
2025年5月10日成虫になり、2025年5月11日成熟したっぽい。
採集は、ヤマザクラから採集
2025年5月7日:前回の記事と同じ地点でたくさん見られました。
そして、寄主植物は、おそらく、ノグルミではと思います。
2025年5月3日:アラカシのひこばえにいました。おちゃたてむしさんのブログに、Greenidea nigraに関する投稿がありました。
掲載写真の個体、角状管が1つ欠損しています。これは、発見した時点でありませんでした。
そこに、「アラカシをホストにしているのは Greenidea nigra 」というのが記されていました。おちゃたてむしさんは、以前、杉本さんというアブラムシの有力な専門家から教わっているということと、その投稿がかなり最近であることから、この情報は正しいと判断しました。
念のため、?付きのタイトルにしておきます。
生体写真をまた撮影します。
2025年5月2日:セイタカアワダチソウにいたアブラムシです。小規模ですが、コロニーが見られたため、寄主植物と見て間違いないでしょう。
これ系は、ジャガイモヒゲナガアブラムシのパターンが多いのですが、以前、佐々木大介様が作られたジャガイモヒゲナガアブラムシの同定資料を確認してみました。
まず、上の生体写真からは、「体が緑色で、角状管先端のみが黒いこと、触角が角状管の先端より長いこと」が分かります。
次に、この頭部のところです。ここから、「頭部背面が平滑で、前縁中央がU字状に凹むこと」という記述に該当します。
平滑・・・でこぼこがないこと。なめらか。
そして、最後に、角状管などの部分です。ここから、「角状管の先端付近に網目構造はなく、若干せり出していること、角状管は、尾片の約3倍であること」に該当します。
実際、角状管は尾片の2~2.5倍程度ですから、あながち間違ってはいないですね。
今回はこのような観点から、ジャガイモヒゲナガアブラムシと同定しました