2025年6月16日月曜日

スイカズラヒゲナガアブラムシTrichosiphonaphis lonicerae

 スイカズラに集まるヒゲナガアブラムシ。

腹部背甲は丸みを帯び、ザラザラした黒~赤褐色。

角状管,脚・触角は淡褐色。尾片は大変短い。


発見時、アミメアリが共生していた。






アミメアリ( Pristomyrmex punctatus)

女王アリが存在せず、働きアリが産卵した卵から働きアリが生産され増殖します。稀にオスアリと単眼をもつ働きアリが発見されることがあります。体長:2.5mm。



2025年6月15日日曜日

クスオナガアブラムシ(Sinomegoura citricola)

 2025年6月15日、朝方に採集しました。ひこばえしか見てませんが、かなりの数がいました。

こちらのサイトに解説があります:https://influentialpoints.com/Gallery/Sinomegoura_citricola_wine-red_citrus_aphid.htm



2025年6月14日土曜日

シイコムネアブラムシ Metanipponaphis rotunda rotunda

 2025年6月13日、スダジイで採集。

一次寄主:イスノキ

二次寄主:スダジイ


イスノキとスダジイに寄生するヒラタアブラムシの一種。

無翅型胎生♀はやや楕円形の平らな背甲を持ち、体色は黒色で左右後方に白い横線がある。

幼虫は赤紫色、白色ロウ質物を分泌する。




2025年6月13日金曜日

オニグルミトゲアブラムシ 2025年6月13日

 2025年6月13日、オニグルミの葉裏でたくさん見られました。



スダジイのシイケクダアブラムシ(Eutrichosiphum sinense)

 2025年6月13日、スダジイで見られました。

Blackmanの検索表から




トドマツオオアブラムシ Cinara todocola Inouye, 1936

 2025年6月12日、サンプルをいただきました。

日本産オオアブラムシの検索表(以下に示す)で、標本検鏡を行ったあと、こちらの文献なども見てみました。

 ホスト植物が、コメツガですが、モミ類ともよく似た植物ですし、分布も本州入っているようです。

 ただ、サンプルをコメツガでたくさん集めてみて…ですね

日本産オオアブラムシの検索表より




2025年6月11日水曜日

ノグルミの不明アブラムシ(Mesocallis platycaryae?)

ノグルミでちょいちょいこのアブラムシが増えてきています。後輩との検鏡では、「Mesocallis platycaryae」である可能性が高いと考えましたが、もう少しサンプリングしていく必要がありそうです。






 

2025年6月9日月曜日

ベニボタルの仲間の飛ぶ瞬間

ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)

 ユキヤナギアブラムシの無翅成虫は、体色は緑色~黄緑色で、角状管と尾片は黒色。有翅型の胸部は黒色で、後脚の腿節の先端から3分の2ほどは黒く太い。触角は体の0.5-0.6倍の長さで、末端突起は触角第VI節の基部の1.9-2.9倍である。触角第III節の最も長い毛は、その節の基部直径の0.5-1.7倍(通常0.7-1.0倍)である。口吻末端節の長さは120μm未満である(Aphis pomiではRIV+Vが130μm以上)。側面突起は腹部第Iおよび第7節に限定され、腹部第II-IV節には存在しない。角状管は先細りで、体の0.13-0.25倍、尾片の0.9-1.7倍の長さである尾片の毛は通常12本未満(7-15本)である。無翅成虫の体長は1.2-2.2mmである。

 広食性で、色々な植物に寄生するが、私たちの観察では、ユキヤナギ、イタドリ、セイタカアワダチソウ、ハルジオンで確認しています。しかし、それ以外にも寄主植物はあるでしょう。

分布  北海道・本州・四国・九州、世界各地。

茶色の個体:マミー(死骸)


2025年6月8日日曜日

公園のケヤキとサクラの樹幹のカメムシ ダルマカメムシIsometopus japonicus

トゥイッターで、ダルマカメムシ(Isometopus japonicus)とご教授いただきました。ヒメダルマカメムシは、7月以降に出て雌は翅も含めて黒一色とこのとです。

 2025年6月8日、公園のケヤキ樹幹、サクラ樹幹にたくさんいました。






2025年6月7日土曜日

トドワタムシ Mindarus japonicus Takahashi

コメツガのアブラムシです。

モミ属(モミ、トドマツなど)、ツガ属などに寄生する。葉がちぢれて丸く集まった部分にコロニーがある(写真2枚目)。


 
コロニーがあるところ

ノイバラホソカスミカメ Dicyphus miyamotoi Yasunaga, 2000

2025年6月5日、駅の灯りに飛来しました。

体長3.9~4.6mm 日本全国に広く分布している.ノイバラのみに寄生しており,少しくらいの衝撃ではノイバラから離れることがない.


 

2025年6月5日木曜日

シラネセンキュウフタオアブラムシ Cavariella (Cavariella) japonica

2025年6月5日、サンプルをいただきました。採集地も聞いていて、把握済みですが、未だ、自己採集できていません。

寄主も詳しくわかりませんが、せり科とのことです。たくさんいるらしいので、近いうちに採っておこうと思います。


 

駅にいたケブカアメイロアリ?

 2025年6月5日、駅にいた蟻です。この採集地である駅では、以前ケブカアメイロアリを採集したことがあります(Twitterなどで教わりました)。それから、そこでは、巣がどこかにあるのだろうと思っています(ちょこちょこ働きアリがいます)。

 まあただ、お顔確認などはしたほうがいいみたいなので、一旦、?付きでしておきます。

 2025年6月5日時点では、以下の点が顕微鏡で確認できています。

・体長が2.5㎜であること

腹部は黒色味が強いこと

・前伸腹節に立毛はないこと



2025年6月3日火曜日

2025年6月2日 ヒメジョオンの根にいたアブラムシ ケブカチチュウワタムシ?

2025年6月2日、ヒメジョオンの根に1匹いたのを見つけました。隣接するようにアリの巣があったので、その巣のアリと共生したいたのでしょうか。



 
標本

2025年6月1日日曜日

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシUroleucon nigrotuberculatum

 最近、ブログ記事を色々整理してて、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシを投稿し忘れたことに気づきました。

 セイタカアワダチソウに付く赤色のアブラムシ。

触角,脚の腿節後半以降,角状管は黒色。尾片は黄色~赤色。

体色は鮮やかな赤色。


 現時点では、セイタカアワダチソウにつく赤いアブラムシといえば、本種くらいなので、同定には困らない…?




オオアレチノギクのアブラムシ ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシ

 2025年6月1日、オオアレチノギクの茎にいました。かなり大きいコロニーです。


以下、同定メモ

Blackmanの検索表で同定をしていく

1.ANT PT/BASEが1以上。角状管は管状。3番に進む。

3.亜頂部に網状模様を持つ角状管(少なくとも2〜3列の閉じた多角形細胞)

ー 多角形の網目構造のない角状管

 角状管には、網目構造が見られるため、前者の項目に該当する。4番に進む。

4.角状管が淡色または基部が淡色。13番に進む。

13.角状管は先端が暗色で、基部が淡色であり、長さの0.45に多角形の網目模様がある。第III触角節には5個の感覚毛がある。尾片は非常に細い先端に向かって先細りし、亜先端の毛は通常、側面の毛よりも短く、しばしば鈍い。14番に進む。

14.角状管は尾部の2.0倍の長さ。腹部背板1〜5に中突起(MTu)は存在しない。15番に進む。

15.第III触角節は9個の感覚毛を持ち、基部の0.6を超えて伸びていない。R IV+Vは6-9本の副毛を持つ。

 したがって、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシUroelucon erigeronenseとなる。


引用「Uroleucon erigeronenseの成虫無翅型は、全体的に淡い緑色または黄緑色で、通常、背中に濃い縦縞があります。触角は、触角節IおよびIIが淡色であることを除き、暗色です。末端突起は、触角節VIの基部の3.1~4.7倍の長さです。吻端節(RIV+V)は、第二後肢跗節(HTII)の0.9~1.1倍の長さです。背面は膜状で、体毛は小硬片の上に配置されていません。角状管は主に暗色ですが、基部は淡色で、尾片の1.8~2.4倍の長さです。尾片は淡色またはやや暗色で、6~10本の毛があり、最も遠位の毛は近位の毛よりも短いです。成虫Uroleucon erigeronense無翅型の体長は2.3~2.8mmです。」

 ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシは、オオアレチノギクのところに掲載が無いが、キク科寄生ということで、共通している。

 したがって、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシである。


2025年5月29日木曜日

ネズミサシのオオアブラムシ【2025年5月28日、2025年6月8日】

2025年5月28日、ネズミサシにいたオオアブラムシです。おそらく、イブキオオアブラムシだと思います。


 

2025年6月8日



トゲアリ Polyrhachis lamellidens

本州・四国・九州に分布します。立木のうろや根際の空洞に営巣することが多い。トゲアリの女王アリはクロオオアリやムネアカオオアリの巣に侵入し、その巣の女王アリを殺してその巣を乗っ取ります(一時的社会寄生)。兵庫県最普通種。体長:7~8mm。