ラベル アブラムシ亜科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル アブラムシ亜科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年6月9日月曜日

ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)

 ユキヤナギアブラムシの無翅成虫は、体色は緑色~黄緑色で、角状管と尾片は黒色。有翅型の胸部は黒色で、後脚の腿節の先端から3分の2ほどは黒く太い。触角は体の0.5-0.6倍の長さで、末端突起は触角第VI節の基部の1.9-2.9倍である。触角第III節の最も長い毛は、その節の基部直径の0.5-1.7倍(通常0.7-1.0倍)である。口吻末端節の長さは120μm未満である(Aphis pomiではRIV+Vが130μm以上)。側面突起は腹部第Iおよび第7節に限定され、腹部第II-IV節には存在しない。角状管は先細りで、体の0.13-0.25倍、尾片の0.9-1.7倍の長さである尾片の毛は通常12本未満(7-15本)である。無翅成虫の体長は1.2-2.2mmである。

 広食性で、色々な植物に寄生するが、私たちの観察では、ユキヤナギ、イタドリ、セイタカアワダチソウ、ハルジオンで確認しています。しかし、それ以外にも寄主植物はあるでしょう。

分布  北海道・本州・四国・九州、世界各地。

茶色の個体:マミー(死骸)


2025年6月5日木曜日

シラネセンキュウフタオアブラムシ Cavariella (Cavariella) japonica

2025年6月5日、サンプルをいただきました。採集地も聞いていて、把握済みですが、未だ、自己採集できていません。

寄主も詳しくわかりませんが、せり科とのことです。たくさんいるらしいので、近いうちに採っておこうと思います。


 

2025年6月1日日曜日

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシUroleucon nigrotuberculatum

 最近、ブログ記事を色々整理してて、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシを投稿し忘れたことに気づきました。

 セイタカアワダチソウに付く赤色のアブラムシ。

触角,脚の腿節後半以降,角状管は黒色。尾片は黄色~赤色。

体色は鮮やかな赤色。


 現時点では、セイタカアワダチソウにつく赤いアブラムシといえば、本種くらいなので、同定には困らない…?




オオアレチノギクのアブラムシ ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシ

 2025年6月1日、オオアレチノギクの茎にいました。かなり大きいコロニーです。


以下、同定メモ

Blackmanの検索表で同定をしていく

1.ANT PT/BASEが1以上。角状管は管状。3番に進む。

3.亜頂部に網状模様を持つ角状管(少なくとも2〜3列の閉じた多角形細胞)

ー 多角形の網目構造のない角状管

 角状管には、網目構造が見られるため、前者の項目に該当する。4番に進む。

4.角状管が淡色または基部が淡色。13番に進む。

13.角状管は先端が暗色で、基部が淡色であり、長さの0.45に多角形の網目模様がある。第III触角節には5個の感覚毛がある。尾片は非常に細い先端に向かって先細りし、亜先端の毛は通常、側面の毛よりも短く、しばしば鈍い。14番に進む。

14.角状管は尾部の2.0倍の長さ。腹部背板1〜5に中突起(MTu)は存在しない。15番に進む。

15.第III触角節は9個の感覚毛を持ち、基部の0.6を超えて伸びていない。R IV+Vは6-9本の副毛を持つ。

 したがって、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシUroelucon erigeronenseとなる。


引用「Uroleucon erigeronenseの成虫無翅型は、全体的に淡い緑色または黄緑色で、通常、背中に濃い縦縞があります。触角は、触角節IおよびIIが淡色であることを除き、暗色です。末端突起は、触角節VIの基部の3.1~4.7倍の長さです。吻端節(RIV+V)は、第二後肢跗節(HTII)の0.9~1.1倍の長さです。背面は膜状で、体毛は小硬片の上に配置されていません。角状管は主に暗色ですが、基部は淡色で、尾片の1.8~2.4倍の長さです。尾片は淡色またはやや暗色で、6~10本の毛があり、最も遠位の毛は近位の毛よりも短いです。成虫Uroleucon erigeronense無翅型の体長は2.3~2.8mmです。」

 ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシは、オオアレチノギクのところに掲載が無いが、キク科寄生ということで、共通している。

 したがって、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシである。


2025年5月27日火曜日

モモコフキアブラムシHyalopterus pruni

 2025年5月27日、モモ葉裏にいました。おそらく、1次寄主のものでしょう。

ヨシに集まる白いロウ質粉で覆われたアブラムシ。有翅型は緑色で、白いロウ質粉に覆われるが、有翅型は腹部背面中央のみ付かない。無翅型は頭部・胸部と腹部後方が赤く、その間は黄色をしている。春~夏にヨシの葉の裏に群れる。一次寄主で有性生殖及び卵での越冬をする。




2025年5月18日日曜日

アブラススキのアブラススキヒゲナガアブラムシSitobion yasumatsui

 2025年5月18日、街中の植込みにアブラススキがありました。そこにいくつかいました。



サクラのササキコブアブラムシ Tuberocephalus sasakii

 2025年5月18日:サクラ類にいたアブラムシです。

アブラムシ入門図鑑や、北海道総合研究機構のサイト等で見た感じ、本種で間違いないかなと。




幹母(かんぼ)


ヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)のアブラムシ ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシ

 2025年5月18日、ヒメジョオンの茎を中心に群がっていました。

 標本写真撮ってないですが、同定は、佐々木大介様の解説資料を活用いたしました。ちなみに、アブラムシ標本は、アブラムシ入門図鑑のやり方に基づいています。

体長は、1.8㎜です。

同定メモ

其1、ヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)に寄生していたこと。体は緑色で、角状管は基部を除いて黒色。尾片は体とほぼ同色。

其2、触角は角状管の先端までとほぼ同長。

其3、頭部背面は平滑、前縁の中央は浅いV字状に凹む

其5、角状管の先端部1/4程度に網目状の模様があり、先端の縁は、あまりせり出さない。

其6、体長:1800㎛

よって、本種は、ヒメムカシヨモギヒゲナガアブラムシと考えられる







2025年5月16日金曜日

ノゲシにいたアブラムシ ノゲシフクレアブラムシ

2025年5月17日:改めて見てみました。ノゲシフクレアブラムシでいいかもしれません。

2025年5月15日、駅裏のノゲシにいたアブラムシです。
同定の詳細は、こちらから→https://x.com/Zfynfa9YA953175/status/1922997867339272314

標本写真が無いですが、「Blackmanの検索表」、ダイスケさんに以前ご教授頂いた内容などを標本を測定しながら、同定を行いました。






2025年5月15日同定のまとめ

体長:約3㎜

後脚の第2跗節が前脚および中脚の跗節と同等

角状管に網目模様はない

角状管は棍棒状

触角第3節にrhinariaは、14個確認できた

腹部第8背板の毛の長さ:不詳 
secondary rhinariaは、触角3節に14個、第4節と第5節は0個 触角末節は尾片の約2倍

2025年5月4日日曜日

クサギアブラムシ

2025年5月4日:クサギの葉裏、葉が丸まったところにいました。
この時期本種は、緑色の大型個体が見られます。


 

2025年5月2日金曜日

セイタカアワダチソウにいたジャガイモヒゲナガアブラムシ

 2025年5月2日:セイタカアワダチソウにいたアブラムシです。小規模ですが、コロニーが見られたため、寄主植物と見て間違いないでしょう。


 これ系は、ジャガイモヒゲナガアブラムシのパターンが多いのですが、以前、佐々木大介様が作られたジャガイモヒゲナガアブラムシの同定資料を確認してみました。

まず、上の生体写真からは、「体が緑色で、角状管先端のみが黒いこと、触角が角状管の先端より長いこと」が分かります。


次に、この頭部のところです。ここから、「頭部背面が平滑で、前縁中央がU字状に凹むこと」という記述に該当します。

平滑・・・でこぼこがないこと。なめらか。


 そして、最後に、角状管などの部分です。ここから、「角状管の先端付近に網目構造はなく、若干せり出していること、角状管は、尾片の約3倍であること」に該当します。

 実際、角状管は尾片の2~2.5倍程度ですから、あながち間違ってはいないですね。

 今回はこのような観点から、ジャガイモヒゲナガアブラムシと同定しました

参考資料はこちら

https://x.com/enyumorihiro/status/1904898684703441328

2025年4月29日火曜日

スミレアブラムシ Aphis sumire Moritsu

2025年4月29日:スミレの根にいたアブラムシです。驚きなのは、アスファルトの割れ目にあったスミレの根にもアブラムシがいたということです。これは、スミレアブラムシだろうと思います。

スミレアブラムシは、通常、スミレ類の根際か根に寄生し、しばしばアリと共生しているようです。

1.2025年4月29日観察





 

2.2024年11月12日観察








2025年4月27日日曜日

イタドリのオランダガラシアブラムシAphis nasturtii

 2025年4月27日:イタドリの不明アブラムシです。前回の記事の種と同じだろうと思います。

 前回の記事に、基本データ系は載せてるので、ここでは、それ以外のこと書きます。

イタドリの有名なアブラムシと言えば、イタドリオマルアブラムシ、ユキヤナギアブラムシが有名ですが、両者は、それぞれ、角状管の色で合ったり、背中の模様といったところで、違うのではと思います。

<採集情報>

兵庫県姫路市

 一応、採集情報のっけときます。



C_HOSTS_AAIntro – ブラックマンとイーストトップの世界の植物につくアブラムシ」によれば、以下の種類がイタドリに寄生するようです。

 このうち、1種ずつ、確認してみたところ、「Aphis nasturtii」という種類にもっとも似ていると思いました。

 和名は、オランダガラシアブラムシのようで、割と最近、外来種として報告されているそうです。


こちらのサイトの説明欄によれば、オランダガラシアブラムシは、

オランダガラシアブラムシの無翅型は、明るい淡緑色から黄緑色で蝋粉がないようです。

腹背面は淡色で膜質、暗い帯や硬化板がないと研究は示唆しています。

触角は体長の半分をわずかに超え、角状管は先端に向かって少し暗くなるようです。

脚はくすんだ色またはやや淡色で、脛節の先端は少し暗いと見られます。

体長は1.1-2.4mmで、未成熟なものは淡緑色とされています。


 一応、これからも継続して観察していこうと思います。

2025年4月23日水曜日

イバラヒゲナガアブラムシSitobion ibarae

 2025年4月23日:ノイバラにいました。幼虫と有翅成虫が写っていますので、おそらく、寄主植物は、ノイバラと見ていいと思います。

 バラ類に集まるヒゲナガアブラムシ。体色は緑色で、頭部は赤味を帯びる。角状管は黒色で長い。尾片は淡色。





2025年4月20日日曜日

エンドウヒゲナガアブラムシ

 2025年4月20日:ヨモギにて

マメ科植物に集まるヒゲナガアブラムシ。

マスカットグリーンで、脚も体色と同色。角状管は大変細長く、先端部のみ暗色。尾片は淡色で、比較的長い。

ツメクサ類には近似種のコンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon kondoi)も集まるが、薄くロウ質白粉で覆われているので、区別できる。


 本種は下の写真のように、頭部に凹みが見られます。





ヨモギヒメヒゲナガアブラムシMacrosiphoniella yomogicola

 2025年4月20日:ヨモギにいました。体色が赤系統よりの個体がたくさん見れた。

体色は、緑系と赤系の2タイプがある。

薄くロウ質白粉で覆われるが、腹部背甲中央付近は覆われない。

角状管と尾片は黒色で、ほぼ同じ長さ。







寄主植物不明のアブラムシ

 2025年4月20日に、スイーピングで採集しました。

採集地:ここをスイーピングしました

特徴

体長角状管尾片
3500㎛930㎛300㎛

・口吻全体:500㎛
・口吻末端節:250㎛



分かり次第、追記します

イタドリのアブラムシ(緑色の個体を検鏡した)

ワタアブラより若干大きいようです。また、Blackmanのアブラムシリストには、イタドリのアブラムシの記述が見当たらず、謎です。また、サンプリングを続けようと思います。
2025年4月19日、イタドリの新葉にいました。小規模なコロニーです。なんか違う種と混ざってた。イタドリオマルとユキヤナギアブラは、イタドリにつくのは有名な話ですが、なんとなく、その2種ではない気がします。サイズ的に。まあ、まだ真相は不明ですが

本題は、緑色の種類です

腹部に見える黒い点は、仔虫だろうと推測

 写真撮ってないですが、顕微鏡下でさっき見ました。
 とりあえず、分かったことをどんどん追記していきます。

・触角 1節:100㎛ 
   2節:500㎛
   3節:200㎛

・角状管:250㎛

・尾片:150㎛

・体長2000㎛

2025年3月27日木曜日

コメツブツメクサのアブラムシ 2025年3月27日

 2025年3月27日:コメツブツメクサ(マメ科シャジクソウ属の1年草)にいたアブラムシです。

2025年3月26日くらいに幼虫を見ていたので、コロニーを探しにもう一度、行ってみました。

1.生体写真


上2枚は、生体写真です。


標本写真などはおいおい追加します。
写真同定なので、全然わかりませんが、Aphis fabae種群あたりといったところでしょうか・・・