2025年3月9日日曜日

ホソウメマツオオアリCamponotus bishamon

 2025年3月9日:iNaturalistに投稿したら、ホソウメマツオオアリかウメマツオオアリのどちらか、ホソウメマツオオアリである可能性が高いとコメントいただきまして、「日本産アリ類画像データベース」で調べてみました。

 <ホソウメマツオオアリの特徴>

・前伸腹節背縁は側方から見て直線状かわずかにへこむ程度であること

・腹柄節の前縁と後縁の直線部の長さが後縁のほうがより長いこと


また、ウメマツオオアリの説明にあった「前胸は褐色がかる場合が多い。前伸腹節背縁に明瞭なへこみを持つ。腹柄節は厚く,側方から見て前後に対称な逆U字型を示す。」に当てはまらなかったことから、ホソウメマツオオアリで同定しました。

標本写真:2025年3月7日兵庫県赤穂市採集 女王

石の下のコロニー:女王アリが多かったですが、もうすぐ結構飛行?


 ■文献
・日本産アリ類画像データベース:http://ant.miyakyo-u.ac.jp/J/Taxo/F80920.html

2025年3月7日金曜日

オオズアリ Pheidole noda

2025年3月7日:石起こし採集でコロニーが出てきました。

Twitter・オープンチャットのほうで確認してみたところ、オオズアリで一致したのと、「日本産アリ類画像データベース」でも確認しました。

最初、ヒアリかと一瞬思ってしまいましたが、違っていて安心です。そういえば、Twitterで、ヒアリはあんまり見ないとかなんとかあった気が・・・

ワーカー:4㎜

兵アリ:6㎜

発見地



イヌツゲクビレコナジラミ Aleuroclava hikosanensis (Takahashi, 1938)

 全体の形が特徴的で、上の方に『怒り目』模様があります。

周年イヌツゲ・ソヨゴ・ヒサカキ・エゴノキなど様々な植物の葉裏で見られます。


生体時

2025年3月7日兵庫県赤穂市ヒサカキ
 2025年3月7日兵庫県赤穂市ヒサカキ
ソヨゴ
  上郡町 エゴノキ

寄主植物(自分の観察から)

イヌツゲクビレコナジラミ2024/7/4兵庫県立大学附属高等学校周辺エゴノキ Styrax japonica
2024/7/5兵庫県立大学附属高等学校周辺エゴノキ Styrax japonica
2024/10/18兵庫県赤穂市雄鷹台山真心乃滝イヌツゲ Ilex crenata
2025/3/6兵庫県立大学播磨理学キャンパス付近イヌツゲ Ilex crenata
2025/1/4兵庫県赤穂市雄鷹台山真心乃滝Eurya sp. ヒサカキ属の一種
2025/3/7兵庫県赤穂市雄鷹台山Eurya sp. ヒサカキ属の一種

寄主植物(コナジラミ写真集より)

Aquifoliaceae モチノキ科Ilex crenata イヌツゲ 
Ilex pedunculosa ソヨゴ 
Buxaceae ツゲ科Buxus microphylla ヒメツゲ 
Ericaceae ツヅジ科Pieris japonica アセビ
Lauraceae クスノキ科Cinnamomum sp. ニッケイ属の一種 
Myricaceae ヤマモモ科Myrica sp. ヤマモモの一種
Pittosporaceae トベラ科Pittosporum tobira トベラ
Styracaceae エゴノキ科Styrax japonica エゴノキ
Theaceae ツバキ科Eurya sp. ヒサカキ属の一種



標本写真




アオキコナジラミ Aleuroclava aucubae (Kuwana, 1911)

  アオキコナジラミAleuroclava aucubaeは、極めて広食性で、様々な寄主植物があります。

 様々な寄主植物があり、最も普通にみられます。

生体(2025年3月7日兵庫県赤穂市雄鷹台山:ヒサカキ)
アオキコナジラミでいいかな

アトジロエダシャク

2025年3月7日:登山道にあった木の手すりにいました。虫ナビ様で同定してきました。


 

2025年3月7日:兵庫県

2025年3月6日木曜日

Indoaleyrodes japonica

 さきほど、@Hepota様からご教授頂きました

「Indoaleyrodes japonica」という種で、一昨日記載されたそうです。

 4月中旬から下旬頃に羽化するとのこと

文献:https://link.springer.com/article/10.1007/s12600-023-01096-5

標本
結構ついているみたいです。

ヒサカキかサカキか・・・たくさんあるので、継続して観察します。




2025年3月5日水曜日

アラカシコムネアブラムシNeothoracaphis glaucae

アラカシの葉裏で1匹採集しました。最近、アラカシのNeothoracaphisは再検討されて、サラマオコムネアブラムシN. saramaoensisはアラカシコムネアブラムシN. glaucaeに統合されたようとお聞きしたので、これで良いのかなと思います。



 

シラカシムネアブラムシ 2025年3月5日小雨

 2025年3月5日:小雨でしたが、バス待ち暇なので、アラカシのシラカシムネアブラムシを観察しました。

 少し隠れ気味の葉の表に大きなコロニーが点々とありました。

葉が白く粉を吹いています




大丈夫なのか・・・・



2025年3月3日月曜日

Aleuroclava sp. (トベラ)

 以前、トベラにいたコナジラミを再度検鏡してみました。

 以前はナチグロかなと思ってましたが、コナジラミ写真集を見たところ、ナチグロではないように思われます。また、アオキコナジラミにしては丸く、腹節付近が違ってるようです。

ここにある種である可能性が極めて高いと思います:https://tamagaro.net/whitefly/a08.html


採集情報・色々

アオキコナジラミとの違いナチグロコナジラミとの違いコナジラミ写真集のAleuroclava sp. (トベラ)
と思った根拠
第3腹節の横にも突起があり
頭部先端が丸い
胸部横の突起の形が違う掲載されていた標本写真との一致
寄主植物が同じくトベラ
採集日採集地寄主植物
2024/7/1兵庫県赤穂市雄鷹台山山頂トベラ Pittosporum tobira