2024年12月4日水曜日

トドノネオオワタムシProciphilus oriens

冬らしくなり、このアブラムシが見られるようになりました。

今年は大量発生するんでしょうか?

寄主  モクセイ科(ヤチダモ・アオダモ・シオジ・トネリコ・チョウセントネリコ・コバノトネリコ・ハシドイ)とトドマツ。ライラック・イボタ・レンギョウにも産卵するが、孵化幼虫は生長できず死滅する。


生態  年5~6世代。モクセイ科樹木の幹の隙間で卵で越冬、4月中旬~5月上旬に孵化する;幼虫は新芽や新葉の裏面に寄生・吸汁し、幹母(無翅の雌成虫、第1世代)になる;幹母は幼虫を胎生し、これらの幼虫が生長し有翅の移動雌成虫になる(第2世代);6月下旬~7月上旬にトドマツに移動し、根際に約30匹の幼虫を胎生する;幼虫は無翅の雌成虫となり、幼虫を胎生する;夏の間に根で数世代を繰り返す;9月下旬ころから有翅の雌成虫が現れる。有翅の雌成虫になる時期は10月中下旬。モクセイ科樹木に飛来し、樹皮の裂け目や冬芽の周囲に雌雄成虫を胎生する;この雌雄は交尾し、雌は樹皮の裂け目などに産卵する。



 2024年12月2日 上郡町

2024年12月3日火曜日

ウスタビガ

  庭にいたものを採集しました。

 この時期になると出てくる蛾です。非常にモフモフしていて、可愛いとTwitter上でも人気です。

顔 触角は歯間ブラシのようです。

斜め前から見たところ

翅を開いたところ

2024年12月3日 兵庫県

ヒゲナガアメイロアリ

追記 2024年12月4日

 兵庫県NPO法人こどもとむしの会の会誌『きべりはむし』の編集部に短報データとして、お送りしました。 論文は今月末に一般公開となります。 今後の情報が入り次第、改めて追記します。 

昨日、駅で見つけたアリです。駅の待合室のドアは固定されてて、その隙間に巣があるのかなと思います。

 というのも、少し前に大量のワーカーを見たので…

ヒゲナガアメイロアリ( Paratrechina longicornis ):熱帯地方に広く分布する放浪種です。日本では九州・南西諸島・小笠原諸島から記録されていましたが、近年本州(兵庫県・愛知県・神奈川県)の港湾地域でも生息が確認されています。体長:2.5~3mm。


毛が生えてますね(言わんでもよかったか……?)

2024年12月2日 兵庫県相生市


2024年12月1日日曜日

小さい蜂

  この前小さい蜂を見つけました。なかなか綺麗だったので、ブログに掲載する写真撮影をしていたのですが、カメラのバッテリーが切れてしまったのと、被写体の蜂が逃げてしまったので、今一つな写真しか撮影できてません。

 一応、紹介だけでもしておこうと思います。


2024年11月30日 兵庫県赤穂市

ハグロハバチ

 イタドリで丸まっていた芋虫です。

ハグロハバチの幼虫ではないかと思います。

体長 (終齢)20mm前後

発生時期 5-11月(年4~5化)

越冬態 幼虫?(繭の中)

蛹化方法 土中で繭を作る

寄主植物 ギシギシ・エゾノギシギシ・スイバ・イタドリなど(タデ科)

分布 北海道・本州・四国・九州・南西諸島

薄い黄色の部分はお尻のようです


モモアカアブラムシ

ブロッコリーにいたアブラムシです。

分布:日本全土

出現期 4~11月

 餌 一次寄主:(寄主転換する系統のみ):モモ,スモモなど

        二次寄主:アブラナ科の植物(ダイコン,ハクサイ,キャベツ,アブラナ,カリフラワーなど),タバコ,ゴマ,テンサイ,ジャガイモなど


 寄主転換せず周年同じ寄主植物で生活する系統のほうが一般的。 野菜などに付く多食性のアブラムシ。体色は、淡黄色~赤色,緑色など変異がある。

角状管はやや長く、先端のみ黒色。

日本のみならず、世界中に分布している普通種で、英名でグリーン・ピーチ・アフィドと呼ばれている。