【随時更新】アブラムシ標本の簡易的な標本作成方法

  

アブラムシの標本作成方法
随時更新

アブラムシのスライド標本を作る方法について。

※永久プレパラート標本の作り方ではありません。一般家庭向けです。


アブラムシはカメムシ目ヨコバイ亜目のアブラムシ科に属し、日本には約700種ものアブラムシが生息しています。
アブラムシの仲間は皆、小型で植物の汁を吸って生活しています。
植物によって見られるアブラムシの種類が異なり、体色も様々です。
有翅型や無翅型、また季節によっても形態が異なるなど観察対象として大変面白い昆虫ではないかと思います。

一般的に、水酸化カリウムだとかクローブオイルとかいう手に入りにくいものばかりです。

そこで簡易的な方法を考えました。

なお私は専門家ではないし、 この簡易的な方法にもいくつか課題もあるわけなので、参考程度にご覧ください。

従来の方法と大きく異なっている点

  • 薬品関係で、一般の人が手に入れられないようなものは使っていない。
  • 中身を押し出したり吸い出したりすることはしていない。
  • 個体によってキッチン泡ハイターに漬ける時間を分けている。

準備物は、手順と一緒に見ていただきたい。

 基本手順

あくまで参考程度に。
私自身も試行錯誤しているところがある。
1採集:アブラムシがついている植物ごと採集。なお、クチナガオオアブラムシ類のように、幹にいるものはピンセットでつまむ。このとき生体写真はわすれずに撮影!

2下処理:採集した検体の腹部に針で穴を開ける。1回刺したらOK。

3透明化処理:検体を丸底ドラム(写真2)か小さなケースにキッチン泡ハイター(原液で良い)を入れ、検体を入れ、しばし置く。
写真2

注意点 手順3は種類や個体の状態によって時間が大きく異なる。大体腹部の内容物がすべてなくなったら、成功。 やりすぎたら後戻りできなくなるので注意!!

参考までにいくつか挙げておく
タンポポアブラムシ手順3は、5分

ヒラタアブラムシ類は2、3分くらいがいい。写真のものは5分でやりすぎ。


4:水洗い 別の小皿か何かに水を入れて、検体を付け、キッチン泡ハイターを完全に落とす。

5:マウント 水を一滴スライドガラスの上において、そこに検体を置く。この時にちょっと整形する。そして、顕微鏡で観察
写真:マツホソオオアブラムシ

6:保存方法 永久プレパラート標本であれば、バルサムを用いるが、ここで紹介するのは液浸標本だ。
 カバーガラスをゆっくりアブラムシの頭側へゆっくりと滑らせるときれいに取れる。

そのアブラムシを筆で回収し、エタノールに入れ保存する。

7:ラベリング 液浸標本の小瓶をジップロックに入れ、小さい紙に採集データを入れる。
寄主植物の名前も書いておく!!!

ざっとこんなもん

 種類別の手順3の目安時間

 現在試行錯誤中

 ヒラタアブラムシ類はかなり早いと思って置いたら良い。

 オオアブラムシ類は最低でも10分

 ヒゲナガアブラムシ類意外とかかることもある

 ムネアブラムシ結構かかりそう。よう分からん。


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