2025年5月16日金曜日

ノゲシにいたアブラムシ ノゲシフクレアブラムシ

2025年5月17日:改めて見てみました。ノゲシフクレアブラムシでいいかもしれません。

2025年5月15日、駅裏のノゲシにいたアブラムシです。
同定の詳細は、こちらから→https://x.com/Zfynfa9YA953175/status/1922997867339272314

標本写真が無いですが、「Blackmanの検索表」、ダイスケさんに以前ご教授頂いた内容などを標本を測定しながら、同定を行いました。






2025年5月15日同定のまとめ

体長:約3㎜

後脚の第2跗節が前脚および中脚の跗節と同等

角状管に網目模様はない

角状管は棍棒状

触角第3節にrhinariaは、14個確認できた

腹部第8背板の毛の長さ:不詳 
secondary rhinariaは、触角3節に14個、第4節と第5節は0個 触角末節は尾片の約2倍

2025年5月13日火曜日

ナシハマキワタムシ Prociphilus kuwanai Monzen, 1927

 2025年5月12日確認しました。私らの観察では初確認です。

 ホストは、カマツカ(バラ科)ではないかなと思います。



近所の公園のシラカシのケクダアブラムシ亜科の一種

更新中。しばらくお待ちください

 2025年5月10日:近所の公園のシラカシの新芽付近にコロニーをつくっていたケクダアブラムシ亜科の一種を採ってきました。


生体写真です

まず、C_HOSTS_AAIntro – ブラックマンとイーストトップの世界の植物につくアブラムシ」で、シラカシのアブラムシを調べました。


 この中でケクダアブラムシ亜科にあたるものは、「Greenidea属の」クワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanaiと、Greenidea nigraの2種のようです。

 マテバシイケクダアブラムシなどが含まれるEutrichosiphumもケクダアブラムシ亜科ですが、このシラカシのリストにはありませんでしたので、今回は外して、クワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanaiと、Greenidea nigraから絞り込みしてみようと思います。


 次に、こちらのサイト情報を翻訳しました。



2025年5月12日月曜日

【改題】アシアカクロカスミカメphilostephanus rubripes

専門家の見解:「アシアカクロカスミカメphilostephanus rubripes」でした。

旧ArbolygusはPhilostephanus に移されたみたい


 2025年5月10日成虫になり、2025年5月11日成熟したっぽい。

 採集は、ヤマザクラから採集




2025年5月7日水曜日

ムクゲカメムシの仲間


2025年5月7日:いつもの川(写真上)でムクゲカメムシの生態写真を撮ってきました。サンプリングしてあります。

 同定出来次第更新しますが、ここの川はトビイロムクゲの割合が高くなっています。


 

サワグルミミツアブラムシKurisakia onigurumi onigurumi(Shinji,1923)

 2025年5月7日:前回の記事と同じ地点でたくさん見られました。

そして、寄主植物は、おそらく、ノグルミではと思います。

1.2024年6月18日観察

2.2025年5月7日観察


3.2025年5月8日観察



ムネアカオオアリが来ています


卵は、ヒラタアブあたり…🤔


2025年5月4日日曜日

クサギアブラムシ

2025年5月4日:クサギの葉裏、葉が丸まったところにいました。
この時期本種は、緑色の大型個体が見られます。


 

タケヒゲマダラアブラムシ

2025年5月4日:ちょっと夕方散策していて、見つけました。この時期ササ類で見られるアブラムシのほとんどは、本種です。


 

2025年5月3日土曜日

アラカシのGreenidea nigra

 2025年5月3日:アラカシのひこばえにいました。おちゃたてむしさんのブログに、Greenidea nigraに関する投稿がありました。

掲載写真の個体、角状管が1つ欠損しています。これは、発見した時点でありませんでした。

 そこに、「アラカシをホストにしているのは Greenidea nigra 」というのが記されていました。おちゃたてむしさんは、以前、杉本さんというアブラムシの有力な専門家から教わっているということと、その投稿がかなり最近であることから、この情報は正しいと判断しました。

 念のため、?付きのタイトルにしておきます。

 2025年5月26日:生体写真追加しました

2025年5月26日撮影




トビイロムクゲカメムシAlpagut masakazu i Yamada & Hayashi, 2020(ムクゲカメムシ科Dipsocoridae)

2025年5月2日:川岸の石の下にて採集.♀



2024年7月5日採集.♂



2025年5月2日金曜日

セイタカアワダチソウにいたジャガイモヒゲナガアブラムシ

 2025年5月2日:セイタカアワダチソウにいたアブラムシです。小規模ですが、コロニーが見られたため、寄主植物と見て間違いないでしょう。


 これ系は、ジャガイモヒゲナガアブラムシのパターンが多いのですが、以前、佐々木大介様が作られたジャガイモヒゲナガアブラムシの同定資料を確認してみました。

まず、上の生体写真からは、「体が緑色で、角状管先端のみが黒いこと、触角が角状管の先端より長いこと」が分かります。


次に、この頭部のところです。ここから、「頭部背面が平滑で、前縁中央がU字状に凹むこと」という記述に該当します。

平滑・・・でこぼこがないこと。なめらか。


 そして、最後に、角状管などの部分です。ここから、「角状管の先端付近に網目構造はなく、若干せり出していること、角状管は、尾片の約3倍であること」に該当します。

 実際、角状管は尾片の2~2.5倍程度ですから、あながち間違ってはいないですね。

 今回はこのような観点から、ジャガイモヒゲナガアブラムシと同定しました

参考資料はこちら

https://x.com/enyumorihiro/status/1904898684703441328

2025年4月30日水曜日

コナラのトゲアシクチブトゾウムシAnosimus decoratus Roelofs, 1873.

 2025年4月30日:トゥイッターで教わりました。ご教授ありがとうございます。

体長4.5mm内外。


体は黒褐色~濃褐色で,背面は濃色鱗片を装い,暗黒色の鱗片によって斑紋ができています。


吻の前端中央が突出して角ばっています。

触角基部はかなり接近しています。

腿節の下面には鋭い歯があります。


食草はで,ムヌギやナラなどブナ科樹木の葉



2025年4月29日火曜日

スミレアブラムシ Aphis sumire Moritsu

2025年4月29日:スミレの根にいたアブラムシです。驚きなのは、アスファルトの割れ目にあったスミレの根にもアブラムシがいたということです。これは、スミレアブラムシだろうと思います。

スミレアブラムシは、通常、スミレ類の根際か根に寄生し、しばしばアリと共生しているようです。

1.2025年4月29日観察





 

2.2024年11月12日観察








ヒメケブカカスミカメTinginotum befui Yasunaga, 1999

追記:これで、市内で確認できたケブカカスミカメ属は2種類になりました。

2025年4月29日:いつもの山のヤマザクラのスイーピングで2匹採集しました。原色図鑑にナギだけに寄生する特異的な種類とあったり、マキ類で得られることが多いようですが、ヤマザクラからも得られることあるんですね。

 採集地の近くには、マキ類はたくさんありますが、ナギは生息しているのを確認できていないです。

 そもそも、兵庫県における正式な記録も出ているか怪しいところです。でも、意外と出てたりして。




ワカバグモ♂

2025年4月28日:サクラの葉裏にいました。カメラを構えると、葉の表側に逃げ、表側から撮ろうとすると、こんどは裏に逃げ、葉をもつと落ちるので、撮影はなかなか難しいところですが、この写真が一番マシでした。


 

カエデ類のモミジニタイケアブラムシ越夏型幼虫

2025年4月28日:もう出てた


 

2025年4月27日日曜日

イタドリのオランダガラシアブラムシAphis nasturtii

 2025年4月27日:イタドリの不明アブラムシです。前回の記事の種と同じだろうと思います。

 前回の記事に、基本データ系は載せてるので、ここでは、それ以外のこと書きます。

イタドリの有名なアブラムシと言えば、イタドリオマルアブラムシ、ユキヤナギアブラムシが有名ですが、両者は、それぞれ、角状管の色で合ったり、背中の模様といったところで、違うのではと思います。

<採集情報>

兵庫県姫路市

 一応、採集情報のっけときます。



C_HOSTS_AAIntro – ブラックマンとイーストトップの世界の植物につくアブラムシ」によれば、以下の種類がイタドリに寄生するようです。

 このうち、1種ずつ、確認してみたところ、「Aphis nasturtii」という種類にもっとも似ていると思いました。

 和名は、オランダガラシアブラムシのようで、割と最近、外来種として報告されているそうです。


こちらのサイトの説明欄によれば、オランダガラシアブラムシは、

オランダガラシアブラムシの無翅型は、明るい淡緑色から黄緑色で蝋粉がないようです。

腹背面は淡色で膜質、暗い帯や硬化板がないと研究は示唆しています。

触角は体長の半分をわずかに超え、角状管は先端に向かって少し暗くなるようです。

脚はくすんだ色またはやや淡色で、脛節の先端は少し暗いと見られます。

体長は1.1-2.4mmで、未成熟なものは淡緑色とされています。


 一応、これからも継続して観察していこうと思います。