2025年4月8日火曜日

モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

・無翅型では腹部に毛が見られる。


・有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。


・本種は、有翅型・無翅型の他、越夏型という特別な型があり、宿主植物の栄養が少ない夏場に、1mm以下の扁平な姿の幼虫で秋まで休眠状態になる特殊な習性がある。和名の二態(ニタイ)はこのことに由来している。


・ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定は難しい


・触覚の長さは体長の約0.6倍

・角状管があるところから尾片のほうにかけてのところは最後の触角節の約2倍長い。
・背面の不連続な横帯は暗く、頭部、前胸背板、蜜腺も同様に暗い。蜜腺は後足の跗節の第2節とほぼ同じ長さである。

・後足の腿節と脛節は全体が暗い

・尾部は広く丸く、8-12本の毛を持つ。体長は2-3mmである。
2025年4月9日観察

2025年4月8日観察

2025年3月25日観察

■越夏型幼虫

 カエデ類の葉裏や葉表でよく見られます。

2024年7月22日観察

2024年9月23日観察

2023年秋:有翅成虫


2025年4月7日月曜日

かわいいワカバグモ

ヒサカキコナジラミAleuroclava euryae (Kuwana, 1911)

 アオキコナジラミやイヌツゲクビレコナジラミといった近似種がいますが、標本で見れば違いは明確です。

 ヒサカキ、イヌツゲ、ソヨゴ等の葉裏で周年見られます。

ヒサカキコナジラミ標本


ヒサカキ葉裏


2025年4月6日日曜日

タケヒゲマダラアブラムシ

 2025年4月4日採集しました。

生体時は完璧な黄色だったけど生体時の写真を撮り損ねてしまった(´;ω;`)





以前も投稿しましたが、生体時は下のような感じです。



2025年4月5日土曜日

アズキナシオオアブラムシ観察まとめ

 今までの観察をまとめました。

初確認:2024年11月16日

 この時は、卵・有翅成虫・無翅成虫が多く見られました。幼虫も少し。

 おそらく、アズキナシ(バラ科アズキナシ属)から寄主転換してきたものと思います。




マミー




2024年11月20日

ここからは、幼虫も成虫もともにいなくなり、卵のみとなりました。



2025年2月16日

2月に入ってから、徐々に、孵化を始めました。



2025年4月5日

新たに成虫を確認しました。まだ無翅成虫のみです。

 幼虫の数も増えており、成虫による出産が行われているのだろうと思います。









2025年4月12日


ほぼすべての個体が無翅成虫となった。




天気による本種の行動の違い

 シャリンバイの植込みの外側のほうでは、晴れの時のみ多く見られ、雨や雪の日は、植え込みの奥でじっとしていました。

2025年4月3日木曜日

アオモンツノカメムシを詳しく調べる

 2025年4月3日:イヌマキから得られたカメムシです。

今まではずっとアオモンツノだと思ってましたが、近似種もいるようなので、調べてみました。

生体

 日本原色カメムシ図鑑3巻のアオモンツノカメムシの記述によれば、

・革質部中央に不明瞭な小紋があること、腹部腹板の両側部に黒色紋の列が無いことで、ベニモンツノカメムシ類と区別できる。

・♂生殖節の後縁は、長毛束と剛毛塊の両方を欠く(かく)が、腹部全体に長毛を密に具える(そなえる)。

以上が記載されていました。

 これをもとに詳しく見ていきました。

 以下の写真のように、長毛束や、剛毛塊はみあたらず、全体的に毛が生えてる感じですね。

  そのあたりの特徴から、これは、アオモンツノカメとみていいのではないでしょうか。




2025年4月2日水曜日

2025年4月1日火曜日

2025年4月1日シフティング採集で得たツチカメムシMacroscytus japonensis Scott, 1874

一応:掲載写真は少ないですが、これはうまく撮影できなかったためです。顕微鏡による観察は行っております。 

今日は、山で採集しました。シフティング採集もして、1匹ツチカメムシが得られたので、同定してみようと思います。

<本種の特徴>

・体長9.5㎜

・楕円形で、黒色

・前胸背と小楯板の点刻は、密に並んではいない

・採集環境が山の林床のリター層

上記の特徴から、「ツチカメムシMacroscytus japonensis Scott, 1874」と判断しました。

体長:9.5㎜



■文献

日本原色カメムシ図鑑3巻

2025年初のイボタガ

2025年3月31日採集しました。去年も見かけました。
割と多い?


 

2025年3月31日月曜日

フタホシヒラタアブEupeodes corollae

 2025年3月31日:教わったハナアブオプのノートに識別貼ってくれとったから、それ見てみた。

まとめると、

・雌雄複眼の毛はない

・顔の短い黒色中条がある

・雌後腿節はほぼ黄色である

・顔面の毛の色が黄色である

・小型で、胸部の光沢が強く、斑紋独立。

・翅の第2基室の微毛は、広い範囲で無毛。

2025年3月30日日曜日

2025年3月29日土曜日

スゲワタムシColopha kansugei

 2025年3月29日:スゲ類の群生地にて発見しました。カンスゲワタムシとも呼ばれるそうです。(アブラムシ入門図鑑52ページ)

 おそらく、胎生越冬していたものと思われます。






2025年3月28日金曜日

オオクロカメムシ 2025年3月28日

 2025年3月28日:スゲ類の根際にたまった植物遺骸から採集しました。

虫ナビさんの「前胸背の前縁の棘状突起が発達していること、体色は茶褐色で体表に毛を疎らに生やし泥を纏っていること」からオオクロカメムシと同定してみました。

追記:体長は、8.5㎝でした。




2025年3月27日木曜日

コメツブツメクサのアブラムシ 2025年3月27日

 2025年3月27日:コメツブツメクサ(マメ科シャジクソウ属の1年草)にいたアブラムシです。

2025年3月26日くらいに幼虫を見ていたので、コロニーを探しにもう一度、行ってみました。

1.生体写真


上2枚は、生体写真です。


標本写真などはおいおい追加します。
写真同定なので、全然わかりませんが、Aphis fabae種群あたりといったところでしょうか・・・

2025年3月26日水曜日

【改題】ホソアリガタバチSclerodermus harmandi

 2025年3月26日:朽ち木樹皮下にいたアリガタバチという蜂の仲間かと思います。アリにしては、触角の動きが変な気がします。



ヒシモンナガタマムシ Agrilus discalis

  2025年3月26日:ササ類のスイーピングで採集しました。虫ナビによれば、「ケヤキ,ムク,エノキの葉を食べる」そうです。

 採集したところには、大きめのエノキや少し離れたところにケヤキがあるので、そのあたりから来たのでしょうか。



2025年3月25日火曜日

2025年3月25日公園のケヤキ樹上にいた蜂?

 2025年3月25日公園のケヤキ樹上にて撮影しました。

 スバシッコイノデ、動画にしましたが、ピント調節が難しいです。

 その辺は大目に見てください



2025年3月25日イロハモミジのアブラムシ幼虫

 2025年3月25日:散策道に結構、イロハモミジが植えられています。

 先日トゥイッターで、イロハモミジのアブラムシ幼虫(おそらく越冬明け)の観察をされている方がおられましたので、自分のところでも探してみました。

 画像に映り込んでいる白い卵は、ヒラタアブの仲間の卵だろうと推測しています。







2025年3月24日月曜日

キイロシリアゲアリ

 2025年3月24日:河川敷のヤハズエンドウにいたものです。ヤハズエンドウの黒い部分「花外蜜腺」というところに来てました。



2025年3月23日日曜日

ジャガイモヒゲナガアブラムシ

 2025年3月23日:昨日のソラマメヒゲナガアブラムシと同じ公園のカラスノエンドウで採集しました。

 ※ここで余談ですが、正式名称がヤハズエンドウで、その別名が、カラスノエンドウだそうです。

deepsearchで、訳してみました。解説文を:https://x.com/i/grok/share/TO02ROc36HVSYhEnNFTO9wExn

Aulacorthum solani の成虫無翅型は、梨形で、光沢のある緑色または黄緑色であり、暗い先端を持つ管状突起(siphunculi)を持ち、各 siphunculi の基部に暗緑色またはさび色の斑点がある。背面に暗い斑点はない(cf. Neomyzus circumflexus は背面に黒い蹄鉄形の腹部斑点を持つ)。その触角は関節が暗く、体長の1.1-1.3倍であり、終末突起が触角第VI節の基部の4.0-5.5倍の長さを持つ(cf. Myzus ornatus は触角が体長の0.5-0.6倍しかなく、終末突起が第VI節基部の1.7-2.8倍である)。触角第III節には通常1-2の副嗅孔がある。口吻末節 (RIV+V) は後足第二跗節 (HTII) の長さの1.1-1.4倍である。siphunculi は長く細く尖っており、尾部長の2.2-2.5倍で、明瞭なフランジがある。尾部には7本の毛がある。Aulacorthum solani の無翅型の体長は1.5-3.0 mmである。

用語の解説

siphunculi: アブラムシの腹部にある管状の構造で、蜜露を分泌する役割があります。

cauda: アブラムシの尾部で、形態学的特徴として毛の本数などが重要です。

rhinaria: 触角にある感覚器官で、化学的な刺激を感知します。


調査ノート:詳細な分析と背景

このセクションでは、与えられた記述の翻訳プロセスと、その背後にある詳細な調査結果を詳しく説明します。昆虫学の専門用語に焦点を当て、翻訳の正確性を確保するために複数の情報源を参照しました。

背景と用語の特定

与えられた記述は、Aulacorthum solani の成虫無翅型の形態学的特徴を詳細に記述しており、アブラムシの分類や同定に用いられる情報が含まれています。まず、各用語の意味を明確にする必要があります。


1."Adult apterae of Aulacorthum solani"

「成虫無翅型」は、アブラムシの翼のない成虫を指します。

Aulacorthum solani は、トマトやジャガイモなどの作物に被害を与えるアブラムシの一種です。


2."pear shaped, shiny green or greenish yellow"

「梨形」は体形を表し、「光沢のある緑色または黄緑色」は体色の特徴です。

日本語では「梨形で、光沢のある緑色または黄緑色」と自然に表現されます。


3."dark-tipped siphunculi"

siphunculi はアブラムシの腹部にある管状突起で、蜜露を分泌します。

「暗い先端を持つ」は、「dark-tipped」を直訳し、「暗い先端を持つ管状突起」としました。


4."dark green or rust coloured patch at the base of each siphunculus"

siphunculi の基部に「暗緑色またはさび色」の斑点があることを示します。

「斑点」は「patch」の自然な訳で、「暗緑色またはさび色」は色を正確に反映しました。


5."no dark markings on the dorsum"

dorsum は背面を指し、「暗い斑点がない」は「背面に暗い斑点はない」と訳しました。

比較対象として Neomyzus circumflexus が挙げられており、背面に黒い蹄鉄形の腹部斑点があるとされています。


6."antennae have darkened joints"

触角の関節が暗いことを示し、「その触角は関節が暗い」と訳しました。


7."antennae are 1.1-1.3 times the body length"

触角の長さが体長の1.1-1.3倍であることを示し、「体長の1.1-1.3倍である」と訳しました。


8."terminal process that is 4.0-5.5 times as long as the base of antennal segment VI"

終末突起が触角第VI節の基部の4.0-5.5倍の長さであることを示し、「終末突起が触角第VI節の基部の4.0-5.5倍の長さを持つ」と訳しました。

比較対象として Myzus ornatus が挙げられており、触角が体長の0.5-0.6倍で、終末突起が第VI節基部の1.7-2.8倍であるとされています。


9."Antennal segment III usually bears 1-2 secondary rhinaria"

触角第III節に通常1-2の副嗅孔があることを示し、「触角第III節には通常1-2の副嗅孔がある」と訳しました。

rhinaria は触角の感覚器官で、化学的な刺激を感知します。


10."apical rostral segment (RIV+V) is 1.1-1.4 times the length of the second hind rostral segment (HTII)"

「apical rostral segment (RIV+V)」は口吻の第四と第五の節を指し、「口吻末節 (RIV+V)」と訳しました。

「second hind rostral segment (HTII)」は、標準的な用語に基づき「後足第二跗節 (HTII)」と修正しました。

これは、検索結果(例:Macrosiphoniella pulvera)から、HTIIが「hind tarsal II」(後足の第二跗節)を指すことが確認されました。

したがって、「口吻末節 (RIV+V) は後足第二跗節 (HTII) の長さの1.1-1.4倍である」と訳しました。


11."siphunculi are long, slender and tapered, 2.2-2.5 times the caudal length, and distinctly flanged"

siphunculi が「長く細く尖っており、尾部長の2.2-2.5倍で、明瞭なフランジがある」と訳しました。

cauda は尾部を指し、siphunculi の長さが cauda の長さの2.2-2.5倍であることを示します。


12."cauda has 7 hairs"

尾部に7本の毛があることを示し、「尾部には7本の毛がある」と訳しました。


13."body length of Aulacorthum solani apterae is 1.5-3.0 mm"

Aulacorthum solani の無翅型の体長が1.5-3.0 mmであることを示し、「Aulacorthum solani の無翅型の体長は1.5-3.0 mmである」と訳しました。


用語の日本語訳の確認

siphunculi は「管状突起」と訳され、AphIDの記述(AphID Glossary)に基づきました。

cauda は「尾部」と訳され、形態学的特徴として毛の本数が重要であることが確認されました。


rhinaria は「副嗅孔」と訳され、触角の感覚器官として適切です。

文脈の特定

この記述はアブラムシの形態学に関する詳細な分類情報であり、ResearchGateやInfluentialPointsのページ(例:Macrosiphoniella pulvera)から、同様の表現が見られました。


「HTII」の解釈については、標準的な昆虫学の用語集(例:AphID Rostrum)に基づき、「hind tarsal II」とするのが適切と判断しました。


翻訳の微調整

最終的に、専門用語を可能な限り標準的な訳語で表現しました。

比率の表現は「の長さの1.1-1.4倍である」など、科学的な文脈に合致するよう注意しました。


表:用語とその日本語訳

以下は、主要な用語とその日本語訳の一覧です。


英語用語日本語訳
Adult apterae成虫無翅型
Pear shaped梨形
Siphunculi管状突起
Dark-tipped暗い先端を持つ
Dorsum背面
Antennae触角
Terminal process終末突起
Secondary rhinaria副嗅孔
Apical rostral segment (RIV+V)口吻末節 (RIV+V)
Second hind tarsal segment (HTII)後足第二跗節 (HTII)
Cauda尾部
Body length体長


追加の考察

アブラムシの形態学は専門的な分野であり、用語の訳語は文献によって若干異なる場合があります。例えば、「rostral segment」を「口吻節」とするか「口吻部」とするかは文脈によりますが、ここでは「節」を使用しました。

「HTII」の解釈については、標準的な昆虫学の用語集に基づき、「tarsal segment」とするのが適切と判断しました。


結論

最終的な翻訳は、与えられた記述を可能な限り正確に日本語に翻訳した結果であり、昆虫学の専門用語を考慮したものです。HTIIの解釈については、検索結果に基づき「後足第二跗節」と修正しました。


Key Citations

AphID Glossary long descriptive title


AphID Rostrum long descriptive title


Macrosiphoniella pulvera identification images ecology control


 上記の内容は、「X Grok deepsearch」によるものです。