2025年4月20日日曜日

イタドリのアブラムシ(緑色の個体を検鏡した)

ワタアブラより若干大きいようです。また、Blackmanのアブラムシリストには、イタドリのアブラムシの記述が見当たらず、謎です。また、サンプリングを続けようと思います。
2025年4月19日、イタドリの新葉にいました。小規模なコロニーです。なんか違う種と混ざってた。イタドリオマルとユキヤナギアブラは、イタドリにつくのは有名な話ですが、なんとなく、その2種ではない気がします。サイズ的に。まあ、まだ真相は不明ですが

本題は、緑色の種類です

腹部に見える黒い点は、仔虫だろうと推測

 写真撮ってないですが、顕微鏡下でさっき見ました。
 とりあえず、分かったことをどんどん追記していきます。

・触角 1節:100㎛ 
   2節:500㎛
   3節:200㎛

・角状管:250㎛

・尾片:150㎛

・体長2000㎛

2025年4月17日木曜日

カエデ類のアブラムシ以外の昆虫

 ■カエデ類の生き物観察 2025年4月17日

 前回、トウキョウカマガタアブラムシなどを採集した同じカエデに行って、アブラムシ以外を採集した。 カミキリやミクロレピなどたくさんの生き物が取れた。ミクロレピは、後輩の鱗翅屋にあげた。


1.キバネニセハムシハナカミキリ



2.ヒメクロトラカミキリ



3.セスジヒメハナカミキリ


4.ヒラタハナムグリの仲間?


5.ダンダラ??



2025年4月16日水曜日

カエデ類のアブラムシたち

 2025年4月16日:春のカエデ類には、蜂さんハナアブさんがたくさんいました。

 今日は、アブラムシもたくさん見れたのに加えて、有翅成虫も各種たくさん見れました。

1.トウキョウカマガタアブラムシ Yamatocallis tokyoensis (Takahashi) 

 有翅成虫がたくさん出ていました。
 「こちら」の記事に、詳しく説明があります。

 近似種のヒラヤマカマガタアブラムシは、前翅の前半のみが着色しているので、こちらは、トウキョウカマガタでいいのかなと思います。


良く跳ねます

 数匹持ち帰りました。



2.モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

こちらもカエデ類で。トウキョウカマガタなどよりも多い種類で、最普通種といえるのではと思います。


有翅幼虫

出産中の個体

採集地


春のビオトープの様子

アブラムシの内容物処理 標本制作過程

2025年4月15日火曜日

ニタイケアブラムシの仲間の幹母

2025年4月15日:肌寒い日はまだちょいちょい来ますが、アブラムシは今のところ順調に増えています。

こちらの種は、寄主植物がイロハモミジです。ひとまず、一旦、上位分類に


 

2025年4月14日月曜日

雄鷹台山のアブラムシ

基本構成:写真➡種名・一言

兵庫県赤穂市にある雄鷹台山(おたかだいやま)なで見られたアブラムシをここにまとめておこうと思います。

随時更新します。掲載種数:28種








1.マキシンハアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

イヌマキに普通に見られます。一年中。









2.エノキワタアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

初夏頃からエノキで大規模なコロニーで生活します。雄鷹台山にもエノキは多くあり、そこに大量にいます。








3.カバイロトゲマダラアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

秋にぎりぎり生き残ったコナラで見つけました。初夏頃に出てくる?










4.タケヒゲマダラアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

3月下旬頃からササ類で見られ始めます。普通。








5.トゲマダラアブラムシの仲間①

エノキをスイーピングして採集しました。









6.トゲマダラアブラムシの仲間②

寄主はウバメガシです。カシ類のこういったアブラムシは少し珍しいらしい・・・








7.ケヤキブチアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

ケヤキ類で普通に見られます。









8.モミジニタイケアブラムシ(アブラムシ科ケアブラムシ亜科)

カエデ類で最も普通にみられるアブラムシです。3月頃から、孵化して、4月中旬には無翅成虫が出ています。









9.タケノアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

ササ類で普通に見られます。4番のタケヒゲマダラよりも多いです。













10.タンポポアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

タンポポの葉裏で見られます。雄鷹台山ではあまり多いわけではないですが、見つけやすいです。










11.クサギアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主:クサギ









12.Melanaphis属の一種(アブラムシ科アブラムシ亜科)

現段階では、種まで判別できなかった。ススキの葉舌(ようぜつ)などにいます。









13.ハゼアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

極めて広食性のアブラムシで、様々な植物に寄生し、体色もかなり変異があります。










14.ユキヤナギアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

こちらも広食性です。










15.ワタアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

こちらも広食性です。









16.キクヒメヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主はキク科の一種です。よく似た種で、本種より赤っぽいタイワンヒゲナガアブラムシというのもいます。










17.ホトケノザクギケアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主は、ホトケノザです。葉裏でよく見られます。









18.カンスゲワタムシ(アブラムシ科タマワムシ亜科)

スゲ類に寄生し、白いロウ物質を出します。基本的にコロニーで得られます。数は多くはないですが、珍しいわけでもないです。










19.カシオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

アラカシのひこばえでよく見ます。雄鷹台山ではめっちゃ多いというわけではないです。








20.ナシミドリオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

ビワで見られます。ビワとナシを寄主転換する。

当ブログでもうお馴染みのアズキナシオオアブラムシとよく似ていますが、寄主で違いがあります。











21.マツホソオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

マツ類の葉でよく見る種類です。










22.マツオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

こちらも、マツホソと同様に、マツ類で見られますが、マツの実のできるところあたりに多いです。










23.ヤノクチナガオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

トビイロケアリ?のトンネル巣内でよく見つかります。寄主は、ケヤキでした。










24.アカメガシワクチナガオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

アカメガシワのトビイロケアリ?のトンネル巣内でよく見つかります。








25.タマワムシ亜科の一種

寄主植物が不明なので、同定困難。








26.ジャガイモヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主植物がカラスノエンドウです。











27.ウバメガシアブラムシ(アブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科)

ウバメガシがあれば、枝によくいます。










28.Dermaphis coccidiformis(アブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科)

アラカシの冬芽に無翅成虫が見られます。

2025年4月12日土曜日

アズキナシオオアブラムシの成虫と幼虫

虫を調べる ハナバエ科のハナバエ亜科

関連記事:https://battanohyogo.blogspot.com/2025/04/202543.html

 2025年4月3日、駅で採集したハエです。


以前、一寸のハエにも五分の大和魂・改」にて

「イエバエ科かハナバエ科だと思われます.ハナバエ科であることの確認点について,下記のサイトに解説がありますので,ご参考にして下さい.」

下記のサイトとは、「http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=11865#11865」のことです。

 ということで、今回は、そこにリンクされていた『田中和夫、「屋内害虫の同走法 : (2)双翅目の科の検索表」、家屋害虫 22, 95 (2000)』も活用しながら、同定してみようと思います。

イエバエ科かハナバエ科ということなので、まずは、ハナアブ科と仮定して、色々調べてみます。なお、素人がやっているので、間違っているところも多いと思いますのでそのつもりで見てください。


有弁翅類について

中胸上後側板に翅下隆起がある


頬に髭棘毛が通常ある


触 角梗節背面に常に完全な縫合線がある


下覆片はしばしばよく発達し,上覆片より大きいことが多い

中胸盾板の横縫合線は完全なことが多い



まず、これは有弁翅類という基覆弁が発達したグループの検索です。この図をみると、端覆弁と基覆弁が重なって見えていますので、確かに有弁翅類です。


 田中氏の論文には翅下隆起と書いてありましたが、翅下瘤とは、同義のようです。


次に進みます。


54a.中胸亜基節に剛刺毛列はない,但し,列を為さない剛刺毛又は刺毛が散在す ることはある.亜小盾板は発達しない.

 これは、上手く撮れませんでしたが、確認したところ、剛毛毛列は見当たらなかったのでいいと思います。

次に進みます。





 翅脈です。左下の翅脈のところがおそらく、文献の「CuA+CuPと書いてあるCu融合脈が翅縁まで達している点」にあたると思います。

以上の点から、ハナバエ科のハナバエ亜科ではないでしょうか。

最後の項目、「特徴の少ないハエ」を見て、ちょっとツボリましたw


まとめ

「廊下の虫探検」さんや、検索表を見てみたところ、私の結論は、ハナバエ科のハナバエ亜科というところです。
 難しいところですので、一応、ここで止めておこうと思います。

2025年4月11日金曜日

ズグロオニグモ Yaginumia sia

 2025年4月9日採集した。駅で

頭部(頭胸部前方)が黒いオニグモ。


民家の周囲や外灯付近、トイレなど人工物に好んで生息している。


腹部の地色は淡褐色で、黒い波状の縦筋が1対あり、内側は褐色。脚は淡褐色に黒色の輪紋がある。

頭胸部は赤褐色で前方が黒色になり、和名であるズグロ(頭黒)の由来となっている。