2025年4月11日金曜日

ヌルデのアブラムシ

 2025年4月11日 学校周辺のビオトープで撮影しました。

 寄主はヌルデです。

体長:2㎜

 分かり次第、追記します。





2025年4月10日木曜日

ビオトープにいたカタビロアメンボの仲間

 2025年4月10日:久々にカタビロアメンボを採ろうと思い、ビオトープに行くと、たくさんいました。そのうち、2匹を採集したので、ニッチェ・ライフの「日本のケシカタビロアメンボ亜科-最近の動向と採集・飼育について-」で同定してみました。

 両者とも、体長は2㎜です。


 ビオトープの環境は山地の少し開けたところの池です。止水域です。

始めに、検索表の「中脚および後脚の跗節は脛節より細い;触角第1節の
頭部前縁より突出する部分は短く、その1/2以下」に注目しました。

 「中脚および後脚の跗節は脛節より細い」は、写真で分かると思います。

 また、「触角第1節の頭部前縁より突出する部分は短く、その1/2以下」については、下の写真を見ていただければ、分かりやすいと思います。



 ここから、ケシカタビロアメンボ属Microveliaと同定してみました。

 次に、種類についてですが、はじめ、外見が細長いので、ケシカタビロアメンボ Microvelia douglasi Scott, 1874と予想してみました。

ケシカタビロアメンボの記述「体長 1.5–2.0 mm ほどで、北海道を除く全国に分布してい る。国内では最も普通に見られるカタビロアメンボであり、 止水域から流水域まで広く生息している。雌雄ともに体型 は細長い。長翅型も普通に見られるが、同定の際にはオスの交尾器の確認が必須となる。

2025年4月9日水曜日

カエデ類の花に来た:ヒコサンマメヒメハナバチ

こういう類の同定は、経験数ですね…(^▽^;) 

 体育館周辺のカエデ類は平地よりも微妙に成長が早いような気がする。というのも、花がほぼほぼ満開だったからだ。始めは、モミジニタイケアブラムシなどを見に行ったつもりだったが、何やら、ブンブン飛んでいる虫がいる。しかもたくさん。なんだろうと思い、一回手で包んで確認すると、小さな蜂さんだった。幸い、刺されなかったが、ついでに採っておこうと思い、ハンカチを2枚重ね、包むようにして採集に臨んだ。割と、花のちょっと手前で動きが遅くなっていたので、その時に、蜂さんを「むんず!」と捕まえた。 たくさんいたうちの2匹を採ることができたが、今度は網を忘れなようにしたい。


 それで、同定なんですが、うちのオープンチャットにて、教わったので、画像とともに、まとめておきます。

 ご教授くださった方、ありがとうございます🤗





 Micrandrenaの検索表の対句12の、「T1は多少とも点刻を有し、表面はほぼ平滑」という特徴に当てはまるので、対句13に進むグループに当てはまる。(2枚目の腹部のこと)

 そのグループではまずヤマテマメヒメハナバチが除外でき(夏にしか見られないのと触角下面が赤い)、頭盾の毛が密である点からヒコサンマメヒメハナバチとカグヤマメヒメハナバチに絞られる。


 そして腹部腹板各節後縁にある毛の特徴からカグヤマメヒメハナバチは除外できるので、この個体はヒコサンマメヒメハナバチ♂となる。

 ヒコサンマメヒメハナバチ:Andrena (Micrandrena) hikosana Hirashima


おまけ




2025年4月8日火曜日

モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

・無翅型では腹部に毛が見られる。


・有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。


・本種は、有翅型・無翅型の他、越夏型という特別な型があり、宿主植物の栄養が少ない夏場に、1mm以下の扁平な姿の幼虫で秋まで休眠状態になる特殊な習性がある。和名の二態(ニタイ)はこのことに由来している。


・ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定は難しい


・触覚の長さは体長の約0.6倍

・角状管があるところから尾片のほうにかけてのところは最後の触角節の約2倍長い。
・背面の不連続な横帯は暗く、頭部、前胸背板、蜜腺も同様に暗い。蜜腺は後足の跗節の第2節とほぼ同じ長さである。

・後足の腿節と脛節は全体が暗い

・尾部は広く丸く、8-12本の毛を持つ。体長は2-3mmである。
2025年4月9日観察

2025年4月8日観察

2025年3月25日観察

■越夏型幼虫

 カエデ類の葉裏や葉表でよく見られます。

2024年7月22日観察

2024年9月23日観察

2023年秋:有翅成虫


2025年4月7日月曜日

かわいいワカバグモ

ヒサカキコナジラミAleuroclava euryae (Kuwana, 1911)

 アオキコナジラミやイヌツゲクビレコナジラミといった近似種がいますが、標本で見れば違いは明確です。

 ヒサカキ、イヌツゲ、ソヨゴ等の葉裏で周年見られます。

ヒサカキコナジラミ標本


ヒサカキ葉裏


2025年4月6日日曜日

タケヒゲマダラアブラムシ

 2025年4月4日採集しました。

生体時は完璧な黄色だったけど生体時の写真を撮り損ねてしまった(´;ω;`)





以前も投稿しましたが、生体時は下のような感じです。



2025年4月5日土曜日

アズキナシオオアブラムシ観察まとめ

 今までの観察をまとめました。

初確認:2024年11月16日

 この時は、卵・有翅成虫・無翅成虫が多く見られました。幼虫も少し。

 おそらく、アズキナシ(バラ科アズキナシ属)から寄主転換してきたものと思います。




マミー




2024年11月20日

ここからは、幼虫も成虫もともにいなくなり、卵のみとなりました。



2025年2月16日

2月に入ってから、徐々に、孵化を始めました。



2025年4月5日

新たに成虫を確認しました。まだ無翅成虫のみです。

 幼虫の数も増えており、成虫による出産が行われているのだろうと思います。









2025年4月12日


ほぼすべての個体が無翅成虫となった。




天気による本種の行動の違い

 シャリンバイの植込みの外側のほうでは、晴れの時のみ多く見られ、雨や雪の日は、植え込みの奥でじっとしていました。

2025年4月3日木曜日

駅に飛んできたハエの仲間 2025年4月3日

 本日、21:00頃駅の灯りに1匹のハエが飛んできましたので、持ち帰ってきました。

 体長は、約7ミリ。翅は、約6ミリでした。


 無知なので、同定に用いる形質が分かりかねるのですが、何枚か撮影しましたので、添付いたします。


 こちらで、質問しています。➡http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=11865#11865








アオモンツノカメムシを詳しく調べる

 2025年4月3日:イヌマキから得られたカメムシです。

今まではずっとアオモンツノだと思ってましたが、近似種もいるようなので、調べてみました。

生体

 日本原色カメムシ図鑑3巻のアオモンツノカメムシの記述によれば、

・革質部中央に不明瞭な小紋があること、腹部腹板の両側部に黒色紋の列が無いことで、ベニモンツノカメムシ類と区別できる。

・♂生殖節の後縁は、長毛束と剛毛塊の両方を欠く(かく)が、腹部全体に長毛を密に具える(そなえる)。

以上が記載されていました。

 これをもとに詳しく見ていきました。

 以下の写真のように、長毛束や、剛毛塊はみあたらず、全体的に毛が生えてる感じですね。

  そのあたりの特徴から、これは、アオモンツノカメとみていいのではないでしょうか。




2025年4月2日水曜日

Aleuroclava magnoliae (Takahashi, 1952) ホオノキコナジラミ

 こちらのサイトに解説などがあります。

■確認日

上から順に、2024年7月14日、2024年11月14日、2024年10月18日






2025年4月1日火曜日

2025年4月1日シフティング採集で得たツチカメムシMacroscytus japonensis Scott, 1874

一応:掲載写真は少ないですが、これはうまく撮影できなかったためです。顕微鏡による観察は行っております。 

今日は、山で採集しました。シフティング採集もして、1匹ツチカメムシが得られたので、同定してみようと思います。

<本種の特徴>

・体長9.5㎜

・楕円形で、黒色

・前胸背と小楯板の点刻は、密に並んではいない

・採集環境が山の林床のリター層

上記の特徴から、「ツチカメムシMacroscytus japonensis Scott, 1874」と判断しました。

体長:9.5㎜



■文献

日本原色カメムシ図鑑3巻

2025年初のイボタガ

2025年3月31日採集しました。去年も見かけました。
割と多い?