2025年1月25日土曜日

ワタアブラムシAphis gossypii

✔黒っぽい緑色または明るい緑色のまだら模様の濃い緑色です。

✔暑い環境または混雑しているときは小さくなり、これらの矮小型は非常に薄い白っぽい黄色になります。

✔背側には暗い硬化模様はありません。

✔第 3 触角節の最長毛は、その節の基部直径の0.3~0.5 倍です。

✔最後の触角節の末端突起は、その節の基部の長さの1.7~3.2 倍です。

ワタアブラムシは熱帯地方でも、ヨーロッパのほとんどの地域でも有性生殖期がありません。主な宿主は不明ですが、南フランスでは有性生殖が行われている可能性があります。宿主の交代と有性生殖期は、東アジアの一部と北アメリカでより頻繁に発生します。

生体写真

エタノール処理後

                   ■文献

https://influentialpoints.com/Gallery/Aphis_gossypii_melon_or_cotton_aphid.htm


https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_wata.htm#google_vignette

2025年1月24日金曜日

アズキナシオオアブラムシ Nippolachnus micromeli Shinji, 1924

  ナシミドリオオアブラムシの記事のところにおいてましたが、ダイスケさんより、寄主植物がシャリンバイではないかとご指摘があり、採集地が姫路市の駅前だったことから、ネットで姫路市が植えている植え込みで調べてみると、シャリンバイでした。

 ナシミドリオオアブラムシは、ビワとナシを寄主転換

 本種は、シャリンバイとアズキナシを寄主転換

 2月以降に孵化


2月23日観察


上2つ:無翅虫:兵庫県姫路市JR姫路駅前16.XI.2024.(シャリンバイ,葉裏)

上2つ:有翅成虫:兵庫県姫路市JR姫路駅前16.XI.2024.(シャリンバイ,葉裏)


上2つ:卵:兵庫県姫路市JR姫路駅前16.XI.2024.(シャリンバイ,葉裏)

2025年2月16日:ほぼすべて孵化し、成長中


2025年1月21日火曜日

ナシミドリオオアブラムシ Nippolachnus piri

近年、長らく本種と混同されていたものが別種(アズキナシオオアブラムシNippolachnus micromeli Shinji, 1924)として記載されたので、再度掲載する。

N. micromeliはシャリンバイとアズキナシ、N. piriはビワとナシを寄主転換する。


              <以下はN. piriの解説>

体長    無翅胎生♀:約3mm

      有翅胎生♀:約4mm


分布    本州,他不明


出現期   5~7,9~11月


餌     一次寄主:ビワ

    二次寄主:ナシ,ナナカマド

     卵で越冬する。


緑色の大型のアブラムシ。濃淡のある緑色で、触角は短く、後脚は長い。有翅型は、体色が全く異なり、茶褐色で腹部に明瞭な白色部(ロウ質白粉)がある。

ビワの葉裏にて

2025年1月17日金曜日

アカメガシワクチナガオオアブラムシStomaphis malloti

投稿し忘れてましたので。

無翅型は褐色から暗褐色で、微量の白い粉で覆われている。

同属のヤノクチナガオオアブラムシ(Stomaphis yanonis)やクヌギクチナガオオアブラムシ(Stomaphis quercus japonica)と似ているが、本種では腹背に目立った斑紋がないことや、微量の白粉があることなどの特徴がある。


本種も他のクチナガオオアブラムシの仲間と同様に蟻道内で生活し、アリと共生している。


2025年7月23日撮影






 

ヒサカキにいたチャトゲコナジラミAleurocanthus camelliae

 2025年1月16日にヒサカキで見つけたトゲコナジラミ属のコナジラミです。

 同定が難しいところなので、@Hepotaさんにお尋ねしていました。

以下、@Hepotaさんより

『ヒサカキに付いているのはおそらくチャトゲコナジラミだろうと思ってます。10年ぐらい前になりますが、東京都の公園ですごい勢いで広がってました』

黄色くて小さいものは卵なんでしょうか?


ミカントゲコナジラミとはなんとなく違うように見えます

ホストとしても、ヒサカキにつくことは知られているようです。
Theaceae ツバキ科Camellia sinensis チャノキ
Camellia japonica ツバキ
Camellia sasanqua サザンカ
Eurya japonica ヒサカキ
Cleyera japonica サカキ

文献

http://tamagaro.net/whitefly/08.html

2025年1月14日火曜日

ケヤキ樹皮下のチャタテムシ ?マドチャタテ科Peripsocus属?

 2025年1月13日、ケヤキ樹幹にいるチャタテムシを探していた際、発見しました。

こちらのブログに載っている「マドチャタテ科Peripsocus属」とされているものと同じ種類だろうと思います。

 念のため、翅脈をなぞった写真もあげておきます。


2025年1月14日兵庫県

2025年1月8日水曜日

ニセダイコンアブラムシLipaphis erysimi

 無翅型は黄緑色~緑色で、体中に薄くロウ質白粉で覆われているが、斑紋状に粉がない部分がある。

有翅型は頭部と胸部は黒色で、腹部は緑色。

角状管は黒く短め。

卵で越冬するが、暖地であれば成虫で越冬できる。

ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)に似るが、ロウ質白粉を多量に分泌するのに対し、本種は粉が薄く腹部背甲に規則的に粉がない部分があることで区別できる。





写真は、白菜にいた無翅成虫






文献 

https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_nisedaikon.htm


https://influentialpoints.com/Gallery/Lipaphis_erysimi_mustard-turnip_aphid.htm


2024年12月30日月曜日

おそらく、ワタノオビアザミウマ Ayyaria chaetophora

 ちょっと前に、イタドリで見つけたアザミウマで、さきほど、詳しい方にご教授いただきました。ありがとうございます😊

 この種は、1属1種だそうです。

寄主植物:イタドリ



Astrothrips aucubae

 アラカシで見かけたアザミウマです。

この種類は、頭部背面が隆起しているのが特徴的で、パッと見でわかりやすい種だそうです。

また、広食性で、キジョランやキヅタなど様々な植物で見られます。



タンポポにいたクダアザミウマ科の一種

  タンポポアブラムシでもいないかとタンポポのロゼットをめくっていると、小さなアザミウマがいました。

 Twitterの方によれば、「農業害虫として知られるカキクダアザミウマPonticulothrips diospyrosiのように見えますが、クダアザミウマ科はパッと見でわからない(少なくとも私では)ので難しいですね、、そもそもカキクダアザミウマはカキの木の樹皮下等で越冬するので、タンポポにいるのも不思議ですね。」

とのことで、クダアザミウマについて調べてみてもよくわからなかったので、タイトルは子のままにしておきます。


2024年12月28日 兵庫県

ミヤモトマルグンバイAcalypta miyamotoi Takeya, 1962

兵庫県における正式な記録は、つい最近公表されたそうです。私は知りませんでした。

その記録については、こちらをご覧ください

こちらでも説明しておきます。

区別方法は、3つは縁の膜質部で、1列がマルグンバイ、2列がミヤモトマルグンバイ、3列がツルギマルグンバイである。(あくまで参考程度に)

追記 無翅マルグンバイにおける前縁域の小室というのは完璧な同定形質ではなく、この個体のように小室が1列のミヤモトマルグンバイなども僅かながら見られるみたいです

環境は、朽ち木から生えた苔、湿った水辺の苔などで、乾燥度合いは正直関係ないと思っている。

これは、分かりやすい
一部分のみ2列の個体もいる

これもミヤモト

2024年12月27日金曜日

タイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum

 餌:ノゲシ,アキノノゲシ,オニノゲシ,ニガナ,レタスなど

脚は淡褐色で、腿節末端部と角状管は黒色。

成虫では胴体中央も黒色になるようだ。

有翅型の翅は無色透明。






2024年12月27日 兵庫県

Hyperomyzus属の一種

自信がないので上位分類にします


長さが分かるように目盛りの入ったプレパラートで、標本にして、Hyperomyzus lactucaeとHyperomyzus carduellinusを比べてみました。

 標本にしてみると、角状管のふくらみ等は、そこまで大きくはなかったことなどの特徴や、文献の標本写真などを隅々まで見ていく中で「Hyperomyzus carduellinus」ではないかと思います


 標本写真は近日中に掲載できればいいなと思います。


 今はとりあえず、生体写真などのみです。








トゲマダラアブラムシ属の一種( Tuberculatus sp. )

追記 これは原色図鑑でトゲマダラアブラムシ属の一種( Tuberculatus sp. )とされているものだそうです。また少し調べてみます。

2024年12月25日、ウバメガシにいた幼虫(有翅)を採集し、飼育していたところ、その翌日2024年12月26日に成虫になりました。

 分類は、マダラアブラムシ亜科ではないかと思います。

 分かり次第追記します。

発見時の幼虫


成虫写真






2024年12月22日日曜日

ニタイケアブラムシ属の一種の越夏型幼虫

 少し前に、近所の公園のカエデの一種についていたものです。

 なんか自分だけ、越夏型幼虫を越冬型幼虫と勘違いしておりました。(ダイスケさんからのご指摘で気づきました)

 簡易顕微鏡下で撮影したので画質がやや悪いかもですが、ご了承ください。




2024年7月22日 兵庫県