2025年2月9日:ノボロギクSenecio vulgarisにいたアブラムシです。
始め、幼虫かなと思ったのですが、生殖版が確認できたので、成虫だろうと思います。
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2025年2月9日:ノボロギクSenecio vulgarisにいたアブラムシです。
始め、幼虫かなと思ったのですが、生殖版が確認できたので、成虫だろうと思います。
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一番古い観察から新しい観察記録までまとめています。
観察するたびに、更新していこうと考えています。
2024年12月16日:ユリノキの冬芽で越冬する成幼虫を発見。この発見は、最初に発見した後輩に案内してもらった。サンプリングして持ち帰り、しばらく生体の状態で置いていたところ、1匹が出産していた。
ダイスケ(@enyumorihiro)さんによれば、「既報では本種は冬芽で卵越冬(Sugimoto, 1999)、すなわち完全生活環型のはずだ。したがって、この時期に胎生雌がいるのは興味深い。もしかすると、わずかに胎生雌で越冬する個体群、すなわち不完全生活環型がいるのかもしれない。」とのことだった。
✔黒っぽい緑色または明るい緑色のまだら模様の濃い緑色です。
✔暑い環境または混雑しているときは小さくなり、これらの矮小型は非常に薄い白っぽい黄色になります。
✔背側には暗い硬化模様はありません。
✔第 3 触角節の最長毛は、その節の基部直径の0.3~0.5 倍です。
✔最後の触角節の末端突起は、その節の基部の長さの1.7~3.2 倍です。
ワタアブラムシは熱帯地方でも、ヨーロッパのほとんどの地域でも有性生殖期がありません。主な宿主は不明ですが、南フランスでは有性生殖が行われている可能性があります。宿主の交代と有性生殖期は、東アジアの一部と北アメリカでより頻繁に発生します。
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生体写真 |
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エタノール処理後 |
■文献
・https://influentialpoints.com/Gallery/Aphis_gossypii_melon_or_cotton_aphid.htm
・https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_wata.htm#google_vignette
ナシミドリオオアブラムシの記事のところにおいてましたが、ダイスケさんより、寄主植物がシャリンバイではないかとご指摘があり、採集地が姫路市の駅前だったことから、ネットで姫路市が植えている植え込みで調べてみると、シャリンバイでした。
ナシミドリオオアブラムシは、ビワとナシを寄主転換
本種は、シャリンバイとアズキナシを寄主転換
2月以降に孵化
2月23日観察 |
2025年2月16日:ほぼすべて孵化し、成長中 |
近年、長らく本種と混同されていたものが別種(アズキナシオオアブラムシNippolachnus micromeli Shinji, 1924)として記載されたので、再度掲載する。
N. micromeliはシャリンバイとアズキナシ、N. piriはビワとナシを寄主転換する。
<以下はN. piriの解説>
体長 無翅胎生♀:約3mm
有翅胎生♀:約4mm
分布 本州,他不明
出現期 5~7,9~11月
餌 一次寄主:ビワ
二次寄主:ナシ,ナナカマド
卵で越冬する。
緑色の大型のアブラムシ。濃淡のある緑色で、触角は短く、後脚は長い。有翅型は、体色が全く異なり、茶褐色で腹部に明瞭な白色部(ロウ質白粉)がある。
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ビワの葉裏にて |
無翅型は褐色から暗褐色で、微量の白い粉で覆われている。
同属のヤノクチナガオオアブラムシ(Stomaphis yanonis)やクヌギクチナガオオアブラムシ(Stomaphis quercus japonica)と似ているが、本種では腹背に目立った斑紋がないことや、微量の白粉があることなどの特徴がある。
本種も他のクチナガオオアブラムシの仲間と同様に蟻道内で生活し、アリと共生している。
2025年1月16日にヒサカキで見つけたトゲコナジラミ属のコナジラミです。
同定が難しいところなので、@Hepotaさんにお尋ねしていました。
以下、@Hepotaさんより
『ヒサカキに付いているのはおそらくチャトゲコナジラミだろうと思ってます。10年ぐらい前になりますが、東京都の公園ですごい勢いで広がってました』
黄色くて小さいものは卵なんでしょうか? |
ミカントゲコナジラミとはなんとなく違うように見えます |
Theaceae ツバキ科 | Camellia sinensis チャノキ |
Camellia japonica ツバキ | |
Camellia sasanqua サザンカ | |
Eurya japonica ヒサカキ | |
Cleyera japonica サカキ |
文献
2025年1月13日、ケヤキ樹幹にいるチャタテムシを探していた際、発見しました。
こちらのブログに載っている「マドチャタテ科Peripsocus属」とされているものと同じ種類だろうと思います。
念のため、翅脈をなぞった写真もあげておきます。
2025年1月14日兵庫県
こちらのサイトより抜粋:「様々なニレ類(例えば、Ulmus canescens、Ulmus japonica、Ulmus minor、Ulmus parvifolia、Ulmus procera、Ulmus pumila )に虫こぶを形成します。イネ科植物や穀類(ギョウギシバ、デジタリア、イネ、サトウキビ、セタリア)の根を交互に寄主とします。一部のイネ科植物の根をTetraneura nigriabdominalisの翅節が摂食すると、葉が赤紫色に変色します。原産地は極東(中国、日本、韓国)と考えられていますが、現在はジョージア、カザフスタン、南ヨーロッパ、南東ヨーロッパ、米国でも見られます。英国では、Tetraneura nigriabdominalis は日本から輸入された盆栽ニレの虫こぶとしてイングランド南部でのみ発見されていますが、その生息域が北ヨーロッパに拡大し続けていることを考えると、おそらく気候温暖化により英国に定着する可能性が高いと考えられます」
また、こちらの論文に詳しい形態の説明があります。