2024年10月28日月曜日

ボタンヅルワタムシ

 2024年10月28日、 ボタンヅルワタムシを後輩が発見し、その半分をもらいました。

 ボタンヅルワタムシには、兵隊アブラムシという、前脚が大きく発達したかっこいい形態が知られており、私自身はいつか見てみたいなと思ってます。

 そこですこし探してみました

2024年11月14日 兵隊発見




この脚の太さは間違いないですね

生きているときはここ(右の写真の赤丸)に混じっていたようです。


標本

上は通常個体の標本です。

大量にいました













ボタンヅルです




 観察の際に撮影した写真です。

 一応、このアブラムシの採集地は場所は把握済みなので、また行ってみます。

 文献

攻撃力のあるアブラムシ

分子レベルで見た兵隊アブラムシの行動と進化

カバイロトゲマダラアブラムシ

追記 2024年11月3日 

ダイスケさんに教えていただきました。

「有翅成虫の腹部背面に見られる突起が黒色なので、カバイロトゲマダラアブラムシTuberculatus (Acanthotuberculatus) indicusあたりだと思います。クヌギトゲマダラアブラムシT. (Orientuberculoides) capitatusでは、その突起が体とほぼ同色です。」

とのことでした。

ラベルは不明種のままにしておきます

2024年10月28日、コナラについていたアブラムシです。

有翅になるであろう幼虫?

有翅成虫です。

マミーもありましたが、同じなのかはわかりません

幼虫 別視点

 虫ナビにあったクヌギトゲマダラアブラムシに似ていたのですが、自信がないので、種の同定は後にします。

分かり次第、追記します。

2024年10月27日日曜日

【随時更新】アブラムシ標本の簡易的な標本作成方法

 

アブラムシの標本作成方法
随時更新

コナジラミのスライド標本を作る方法について。

※永久プレパラート標本の作り方ではありません。一般家庭向けです。


アブラムシはカメムシ目ヨコバイ亜目のアブラムシ科に属し、日本には約700種ものアブラムシが生息しています。
アブラムシの仲間は皆、小型で植物の汁を吸って生活しています。
植物によって見られるアブラムシの種類が異なり、体色も様々です。
有翅型や無翅型、また季節によっても形態が異なるなど観察対象として大変面白い昆虫ではないかと思います。

一般的に、水酸化カリウムだとかクローブオイルとかいう手に入りにくいものばかりです。

そこで簡易的な方法を考えました。

なお私は専門家ではないし、 この簡易的な方法にもいくつか課題もあるわけなので、参考程度にご覧ください。

従来の方法と大きく異なっている点

  • 薬品関係で、一般の人が手に入れられないようなものは使っていない。
  • 中身を押し出したり吸い出したりすることはしていない。
  • 個体によってキッチン泡ハイターに漬ける時間を分けている。

準備物は、手順と一緒に見ていただきたい。

 基本手順

あくまで参考程度に。
私自身も試行錯誤しているところがある。
1採集:アブラムシがついている植物ごと採集。なお、クチナガオオアブラムシ類のように、幹にいるものはピンセットでつまむ。このとき生体写真はわすれずに撮影!

2下処理:採集した検体の腹部に針で穴を開ける。1回刺したらOK。

3透明化処理:検体を丸底ドラム(写真2)か小さなケースにキッチン泡ハイター(原液で良い)を入れ、検体を入れ、しばし置く。
写真2

注意点 手順3は種類や個体の状態によって時間が大きく異なる。大体腹部の内容物がすべてなくなったら、成功。 やりすぎたら後戻りできなくなるので注意!!

参考までにいくつか挙げておく
タンポポアブラムシ手順3は、5分

ヒラタアブラムシ類は2、3分くらいがいい。写真のものは5分でやりすぎ。


4:水洗い 別の小皿か何かに水を入れて、検体を付け、キッチン泡ハイターを完全に落とす。

5:マウント 水を一滴スライドガラスの上において、そこに検体を置く。この時にちょっと整形する。そして、顕微鏡で観察
写真:マツホソオオアブラムシ

6:保存方法 永久プレパラート標本であれば、バルサムを用いるが、ここで紹介するのは液浸標本だ。
 カバーガラスをゆっくりアブラムシの頭側へゆっくりと滑らせるときれいに取れる。

そのアブラムシを筆で回収し、エタノールに入れ保存する。

7:ラベリング 液浸標本の小瓶をジップロックに入れ、小さい紙に採集データを入れる。
寄主植物の名前も書いておく!!!

ざっとこんなもん

 種類別の手順3の目安時間

 現在試行錯誤中

 ヒラタアブラムシ類はかなり早いと思って置いたら良い。

 オオアブラムシ類は最低でも10分

 ヒゲナガアブラムシ類意外とかかることもある

 ムネアブラムシ結構かかりそう。よう分からん。


2024年10月26日土曜日

2024年10月24日木曜日

ヤノイスアブラムシ

  2024年10月24日、クヌギの葉の裏についていたものです。

形態的にヒラタアブラムシ亜科ムネアブラムシ族の何かっぽいです。

ヤノイスアブラムシの一次寄主はイスノキで、二次寄主がコナラ,ミズナラのようなので、もしかしたら、ヤノイスかもです。



変更があれば、追記等します

2024年10月24日21時16分

標本写真です。


2024年11月11日

別地点で、1コロニー確認しました。



画面中央:有翅成虫



2024年10月21日月曜日

クリヒゲマダラアブラムシTuberculatus kuricola

  栗の葉裏をめくった際に1匹の有翅成虫を発見しました。

 

特徴的な翅です

 虫ナビでは、「生息密度が高くなると翅が退化した有翅型(短翅型)が見られるが、胎生♀では無翅型はいない。秋には有性世代が出現し、♀は卵生の無翅型、♂は有翅型となる。♂は暗灰褐色、♀は胎生♀より大型で黒褐色をしている。」とありました。

 近くにコロニーがないかまた探してみます

 

2024年10月19日土曜日

カバウスブチアブラムシ???

アキニレのアブラムシです。



こちらのサイトによると、「成虫の有翅は、頭部、胸部および腹部の大部分が淡い黄緑色であるが、頭部の前部は黒色」とのことでした。

 なお、もっといるかなと思ったのですが、採れたのがこれだけでした。

 もし訂正などがあれば追記します

2024年10月11日金曜日

オヒシバクロアブラムシ Hysteroneura setariae

2024年10月11日、帰宅途中に目に留まったメヒシバに少数のコロニー?がありました。

メヒシバの穂の部分にいました

 「シバ に寄生 す るア ブ ラム シ類2種 の摂食 お よび寄 主選 好性に関す る研究」という文献にキビクビレアブラムシという種があり、確認してみたのですが、わからなかったので、Xにて、@ダイスケさんに聞いてみました。

すると、「オヒシバクロアブラムシ Hysteroneura setariaeの可能性が高い」とのことでした。

 濃緑色~やや赤みがある黒色のアブラムシで、角状管は黒く、尾片は白いという特徴です。

2024年10月24日
標本写真です。


2024年11月18日



別のメヒシバにもいました。

2024年10月7日月曜日

おそらく、ハリエンジュアブラムシでしょう

  以前下記のブログに投稿していたアブラムシです。

2023年8月27日 早朝のカメムシ散歩 ~新しい仲間~

このブログ載せたアブラムシは、ハリエンジュアブラムシではないかと思います。

フジに群がる 27.VIII.2023.

  色々と調べてみましたが、ニセアカシア(ハリエンジュ)につく、アブラムシでいい気がします。

 本種は特徴的な形態をしているので、近縁種もなさそうです。

 公園のフジにいたのですが、ニセアカシア(ハリエンジュ)もフジもマメ科です。

 

 最近は、あまり見かけないのでまた探します