2025年4月13日日曜日
2025年4月12日土曜日
虫を調べる ハナバエ科のハナバエ亜科
関連記事:https://battanohyogo.blogspot.com/2025/04/202543.html
2025年4月3日、駅で採集したハエです。
以前、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」にて
「イエバエ科かハナバエ科だと思われます.ハナバエ科であることの確認点について,下記のサイトに解説がありますので,ご参考にして下さい.」
下記のサイトとは、「http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=11865#11865」のことです。
ということで、今回は、そこにリンクされていた『田中和夫、「屋内害虫の同走法 : (2)双翅目の科の検索表」、家屋害虫 22, 95 (2000)』も活用しながら、同定してみようと思います。
イエバエ科かハナバエ科ということなので、まずは、ハナアブ科と仮定して、色々調べてみます。なお、素人がやっているので、間違っているところも多いと思いますのでそのつもりで見てください。
■有弁翅類について
中胸上後側板に翅下隆起がある
頬に髭棘毛が通常ある
触 角梗節背面に常に完全な縫合線がある
下覆片はしばしばよく発達し,上覆片より大きいことが多い
中胸盾板の横縫合線は完全なことが多い
まず、これは有弁翅類という基覆弁が発達したグループの検索です。この図をみると、端覆弁と基覆弁が重なって見えていますので、確かに有弁翅類です。
田中氏の論文には翅下隆起と書いてありましたが、翅下瘤とは、同義のようです。
次に進みます。
54a.中胸亜基節に剛刺毛列はない,但し,列を為さない剛刺毛又は刺毛が散在す ることはある.亜小盾板は発達しない.
これは、上手く撮れませんでしたが、確認したところ、剛毛毛列は見当たらなかったのでいいと思います。
次に進みます。
翅脈です。左下の翅脈のところがおそらく、文献の「CuA+CuPと書いてあるCu融合脈が翅縁まで達している点」にあたると思います。
以上の点から、ハナバエ科のハナバエ亜科ではないでしょうか。
最後の項目、「特徴の少ないハエ」を見て、ちょっとツボリましたw
まとめ
2025年4月11日金曜日
ズグロオニグモ Yaginumia sia
2025年4月9日採集した。駅で
頭部(頭胸部前方)が黒いオニグモ。
民家の周囲や外灯付近、トイレなど人工物に好んで生息している。
腹部の地色は淡褐色で、黒い波状の縦筋が1対あり、内側は褐色。脚は淡褐色に黒色の輪紋がある。
頭胸部は赤褐色で前方が黒色になり、和名であるズグロ(頭黒)の由来となっている。
2025年4月10日木曜日
ビオトープにいたカタビロアメンボの仲間
2025年4月10日:久々にカタビロアメンボを採ろうと思い、ビオトープに行くと、たくさんいました。そのうち、2匹を採集したので、ニッチェ・ライフの「日本のケシカタビロアメンボ亜科-最近の動向と採集・飼育について-」で同定してみました。
両者とも、体長は2㎜です。
2025年4月9日水曜日
カエデ類の花に来た:ヒコサンマメヒメハナバチ
こういう類の同定は、経験数ですね…(^▽^;)
体育館周辺のカエデ類は平地よりも微妙に成長が早いような気がする。というのも、花がほぼほぼ満開だったからだ。始めは、モミジニタイケアブラムシなどを見に行ったつもりだったが、何やら、ブンブン飛んでいる虫がいる。しかもたくさん。なんだろうと思い、一回手で包んで確認すると、小さな蜂さんだった。幸い、刺されなかったが、ついでに採っておこうと思い、ハンカチを2枚重ね、包むようにして採集に臨んだ。割と、花のちょっと手前で動きが遅くなっていたので、その時に、蜂さんを「むんず!」と捕まえた。 たくさんいたうちの2匹を採ることができたが、今度は網を忘れなようにしたい。
それで、同定なんですが、うちのオープンチャットにて、教わったので、画像とともに、まとめておきます。
ご教授くださった方、ありがとうございます🤗
Micrandrenaの検索表の対句12の、「T1は多少とも点刻を有し、表面はほぼ平滑」という特徴に当てはまるので、対句13に進むグループに当てはまる。(2枚目の腹部のこと)
そのグループではまずヤマテマメヒメハナバチが除外でき(夏にしか見られないのと触角下面が赤い)、頭盾の毛が密である点からヒコサンマメヒメハナバチとカグヤマメヒメハナバチに絞られる。
そして腹部腹板各節後縁にある毛の特徴からカグヤマメヒメハナバチは除外できるので、この個体はヒコサンマメヒメハナバチ♂となる。
ヒコサンマメヒメハナバチ:Andrena (Micrandrena) hikosana Hirashima
おまけ
2025年4月8日火曜日
モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis
・無翅型では腹部に毛が見られる。
・有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。
・本種は、有翅型・無翅型の他、越夏型という特別な型があり、宿主植物の栄養が少ない夏場に、1mm以下の扁平な姿の幼虫で秋まで休眠状態になる特殊な習性がある。和名の二態(ニタイ)はこのことに由来している。
・ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定は難しい
・触覚の長さは体長の約0.6倍
2025年4月8日観察 |
2025年3月25日観察 |
■越夏型幼虫
2024年7月22日観察 |
2024年9月23日観察 |
![]() |
2023年秋:有翅成虫 |
2025年4月7日月曜日
ヒサカキコナジラミAleuroclava euryae (Kuwana, 1911)
2025年4月6日日曜日
2025年4月5日土曜日
アズキナシオオアブラムシ観察まとめ
今までの観察をまとめました。
初確認:2024年11月16日
この時は、卵・有翅成虫・無翅成虫が多く見られました。幼虫も少し。
おそらく、アズキナシ(バラ科アズキナシ属)から寄主転換してきたものと思います。
マミー |
2024年11月20日
2025年2月16日
2025年4月5日
2025年4月12日
天気による本種の行動の違い
2025年4月3日木曜日
駅に飛んできたハエの仲間 2025年4月3日
本日、21:00頃駅の灯りに1匹のハエが飛んできましたので、持ち帰ってきました。
体長は、約7ミリ。翅は、約6ミリでした。
無知なので、同定に用いる形質が分かりかねるのですが、何枚か撮影しましたので、添付いたします。
こちらで、質問しています。➡http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=11865#11865
アオモンツノカメムシを詳しく調べる
2025年4月3日:イヌマキから得られたカメムシです。
今まではずっとアオモンツノだと思ってましたが、近似種もいるようなので、調べてみました。
生体 |
日本原色カメムシ図鑑3巻のアオモンツノカメムシの記述によれば、
・革質部中央に不明瞭な小紋があること、腹部腹板の両側部に黒色紋の列が無いことで、ベニモンツノカメムシ類と区別できる。
・♂生殖節の後縁は、長毛束と剛毛塊の両方を欠く(かく)が、腹部全体に長毛を密に具える(そなえる)。
以上が記載されていました。
これをもとに詳しく見ていきました。
以下の写真のように、長毛束や、剛毛塊はみあたらず、全体的に毛が生えてる感じですね。
そのあたりの特徴から、これは、アオモンツノカメとみていいのではないでしょうか。