2025年1月17日金曜日

アカメガシワクチナガオオアブラムシStomaphis malloti

投稿し忘れてましたので。

無翅型は褐色から暗褐色で、微量の白い粉で覆われている。

同属のヤノクチナガオオアブラムシ(Stomaphis yanonis)やクヌギクチナガオオアブラムシ(Stomaphis quercus japonica)と似ているが、本種では腹背に目立った斑紋がないことや、微量の白粉があることなどの特徴がある。


本種も他のクチナガオオアブラムシの仲間と同様に蟻道内で生活し、アリと共生している。





 

ヒサカキにいたチャトゲコナジラミAleurocanthus camelliae

 2025年1月16日にヒサカキで見つけたトゲコナジラミ属のコナジラミです。

 同定が難しいところなので、@Hepotaさんにお尋ねしていました。

以下、@Hepotaさんより

『ヒサカキに付いているのはおそらくチャトゲコナジラミだろうと思ってます。10年ぐらい前になりますが、東京都の公園ですごい勢いで広がってました』

黄色くて小さいものは卵なんでしょうか?


ミカントゲコナジラミとはなんとなく違うように見えます

ホストとしても、ヒサカキにつくことは知られているようです。
Theaceae ツバキ科Camellia sinensis チャノキ
Camellia japonica ツバキ
Camellia sasanqua サザンカ
Eurya japonica ヒサカキ
Cleyera japonica サカキ

文献

http://tamagaro.net/whitefly/08.html

2025年1月14日火曜日

ケヤキ樹皮下のチャタテムシ ?マドチャタテ科Peripsocus属?

 2025年1月13日、ケヤキ樹幹にいるチャタテムシを探していた際、発見しました。

こちらのブログに載っている「マドチャタテ科Peripsocus属」とされているものと同じ種類だろうと思います。

 念のため、翅脈をなぞった写真もあげておきます。


2025年1月14日兵庫県

2025年1月11日土曜日

アキニレヨスジワタムシ Tetraneura akinire

 こちらのサイトより抜粋:「様々なニレ類(例えば、Ulmus canescens、Ulmus japonica、Ulmus minor、Ulmus parvifolia、Ulmus procera、Ulmus pumila )に虫こぶを形成します。イネ科植物や穀類(ギョウギシバ、デジタリア、イネ、サトウキビ、セタリア)の根を交互に寄主とします。一部のイネ科植物の根をTetraneura nigriabdominalisの翅節が摂食すると、葉が赤紫色に変色します。原産地は極東(中国、日本、韓国)と考えられていますが、現在はジョージア、カザフスタン、南ヨーロッパ、南東ヨーロッパ、米国でも見られます。英国では、Tetraneura nigriabdominalis は日本から輸入された盆栽ニレの虫こぶとしてイングランド南部でのみ発見されていますが、その生息域が北ヨーロッパに拡大し続けていることを考えると、おそらく気候温暖化により英国に定着する可能性が高いと考えられます」

 また、こちらの論文に詳しい形態の説明があります。

https://www.researchgate.net/publication/314263053_Tetraneura_Tetraneurella_nigriabdominalis_Hemiptera_Aphidoidea_-_A_species_extending_its_range_in_Europe_and_morphological_comparison_with_Tetraneura_Tetraneura_ulmi








2025年1月8日水曜日

ニセダイコンアブラムシLipaphis erysimi

 無翅型は黄緑色~緑色で、体中に薄くロウ質白粉で覆われているが、斑紋状に粉がない部分がある。

有翅型は頭部と胸部は黒色で、腹部は緑色。

角状管は黒く短め。

卵で越冬するが、暖地であれば成虫で越冬できる。

ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)に似るが、ロウ質白粉を多量に分泌するのに対し、本種は粉が薄く腹部背甲に規則的に粉がない部分があることで区別できる。





写真は、白菜にいた無翅成虫






文献 

https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_nisedaikon.htm


https://influentialpoints.com/Gallery/Lipaphis_erysimi_mustard-turnip_aphid.htm


2024年12月30日月曜日

おそらく、ワタノオビアザミウマ Ayyaria chaetophora

 ちょっと前に、イタドリで見つけたアザミウマで、さきほど、詳しい方にご教授いただきました。ありがとうございます😊

 この種は、1属1種だそうです。

寄主植物:イタドリ



Astrothrips aucubae

 アラカシで見かけたアザミウマです。

この種類は、頭部背面が隆起しているのが特徴的で、パッと見でわかりやすい種だそうです。

また、広食性で、キジョランやキヅタなど様々な植物で見られます。



タンポポにいたクダアザミウマ科の一種

  タンポポアブラムシでもいないかとタンポポのロゼットをめくっていると、小さなアザミウマがいました。

 Twitterの方によれば、「農業害虫として知られるカキクダアザミウマPonticulothrips diospyrosiのように見えますが、クダアザミウマ科はパッと見でわからない(少なくとも私では)ので難しいですね、、そもそもカキクダアザミウマはカキの木の樹皮下等で越冬するので、タンポポにいるのも不思議ですね。」

とのことで、クダアザミウマについて調べてみてもよくわからなかったので、タイトルは子のままにしておきます。


2024年12月28日 兵庫県

ミヤモトマルグンバイAcalypta miyamotoi Takeya, 1962

兵庫県における正式な記録は、つい最近公表されたそうです。私は知りませんでした。

その記録については、こちらをご覧ください

こちらでも説明しておきます。

区別方法は、3つは縁の膜質部で、1列がマルグンバイ、2列がミヤモトマルグンバイ、3列がツルギマルグンバイである。(あくまで参考程度に)

追記 無翅マルグンバイにおける前縁域の小室というのは完璧な同定形質ではなく、この個体のように小室が1列のミヤモトマルグンバイなども僅かながら見られるみたいです

環境は、朽ち木から生えた苔、湿った水辺の苔などで、乾燥度合いは正直関係ないと思っている。

これは、分かりやすい
一部分のみ2列の個体もいる

これもミヤモト

2024年12月27日金曜日

タイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum

 餌:ノゲシ,アキノノゲシ,オニノゲシ,ニガナ,レタスなど

脚は淡褐色で、腿節末端部と角状管は黒色。

成虫では胴体中央も黒色になるようだ。

有翅型の翅は無色透明。






2024年12月27日 兵庫県