2025年4月17日木曜日

カエデ類のアブラムシ以外の昆虫

 ■カエデ類の生き物観察 2025年4月17日

 前回、トウキョウカマガタアブラムシなどを採集した同じカエデに行って、アブラムシ以外を採集した。 カミキリやミクロレピなどたくさんの生き物が取れた。ミクロレピは、後輩の鱗翅屋にあげた。


1.キバネニセハムシハナカミキリ



2.ヒメクロトラカミキリ



3.セスジヒメハナカミキリ


4.ヒラタハナムグリの仲間?


5.ダンダラ??



2025年4月16日水曜日

カエデ類のアブラムシたち

 2025年4月16日:春のカエデ類には、蜂さんハナアブさんがたくさんいました。

 今日は、アブラムシもたくさん見れたのに加えて、有翅成虫も各種たくさん見れました。

1.トウキョウカマガタアブラムシ Yamatocallis tokyoensis (Takahashi) 

 有翅成虫がたくさん出ていました。
 「こちら」の記事に、詳しく説明があります。

 近似種のヒラヤマカマガタアブラムシは、前翅の前半のみが着色しているので、こちらは、トウキョウカマガタでいいのかなと思います。


良く跳ねます

 数匹持ち帰りました。



2.モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

こちらもカエデ類で。トウキョウカマガタなどよりも多い種類で、最普通種といえるのではと思います。


有翅幼虫

出産中の個体

採集地


春のビオトープの様子

アブラムシの内容物処理 標本制作過程

2025年4月15日火曜日

ニタイケアブラムシの仲間の幹母

2025年4月15日:肌寒い日はまだちょいちょい来ますが、アブラムシは今のところ順調に増えています。

こちらの種は、寄主植物がイロハモミジです。ひとまず、一旦、上位分類に


 

2025年4月12日土曜日

アズキナシオオアブラムシの成虫と幼虫

虫を調べる ハナバエ科のハナバエ亜科

関連記事:https://battanohyogo.blogspot.com/2025/04/202543.html

 2025年4月3日、駅で採集したハエです。


以前、一寸のハエにも五分の大和魂・改」にて

「イエバエ科かハナバエ科だと思われます.ハナバエ科であることの確認点について,下記のサイトに解説がありますので,ご参考にして下さい.」

下記のサイトとは、「http://diptera.jp/usr/local/bin/perl/dipbbs/joyful.cgi?list=pickup&num=11865#11865」のことです。

 ということで、今回は、そこにリンクされていた『田中和夫、「屋内害虫の同走法 : (2)双翅目の科の検索表」、家屋害虫 22, 95 (2000)』も活用しながら、同定してみようと思います。

イエバエ科かハナバエ科ということなので、まずは、ハナアブ科と仮定して、色々調べてみます。なお、素人がやっているので、間違っているところも多いと思いますのでそのつもりで見てください。


有弁翅類について

中胸上後側板に翅下隆起がある


頬に髭棘毛が通常ある


触 角梗節背面に常に完全な縫合線がある


下覆片はしばしばよく発達し,上覆片より大きいことが多い

中胸盾板の横縫合線は完全なことが多い



まず、これは有弁翅類という基覆弁が発達したグループの検索です。この図をみると、端覆弁と基覆弁が重なって見えていますので、確かに有弁翅類です。


 田中氏の論文には翅下隆起と書いてありましたが、翅下瘤とは、同義のようです。


次に進みます。


54a.中胸亜基節に剛刺毛列はない,但し,列を為さない剛刺毛又は刺毛が散在す ることはある.亜小盾板は発達しない.

 これは、上手く撮れませんでしたが、確認したところ、剛毛毛列は見当たらなかったのでいいと思います。

次に進みます。





 翅脈です。左下の翅脈のところがおそらく、文献の「CuA+CuPと書いてあるCu融合脈が翅縁まで達している点」にあたると思います。

以上の点から、ハナバエ科のハナバエ亜科ではないでしょうか。

最後の項目、「特徴の少ないハエ」を見て、ちょっとツボリましたw


まとめ

「廊下の虫探検」さんや、検索表を見てみたところ、私の結論は、ハナバエ科のハナバエ亜科というところです。
 難しいところですので、一応、ここで止めておこうと思います。

2025年4月11日金曜日

ズグロオニグモ Yaginumia sia

 2025年4月9日採集した。駅で

頭部(頭胸部前方)が黒いオニグモ。


民家の周囲や外灯付近、トイレなど人工物に好んで生息している。


腹部の地色は淡褐色で、黒い波状の縦筋が1対あり、内側は褐色。脚は淡褐色に黒色の輪紋がある。

頭胸部は赤褐色で前方が黒色になり、和名であるズグロ(頭黒)の由来となっている。





ヌルデのアブラムシ

 2025年4月11日 学校周辺のビオトープで撮影しました。

 寄主はヌルデです。

体長:2㎜

 分かり次第、追記します。





2025年4月10日木曜日

ビオトープにいたカタビロアメンボの仲間

 2025年4月10日:久々にカタビロアメンボを採ろうと思い、ビオトープに行くと、たくさんいました。そのうち、2匹を採集したので、ニッチェ・ライフの「日本のケシカタビロアメンボ亜科-最近の動向と採集・飼育について-」で同定してみました。

 両者とも、体長は2㎜です。


 ビオトープの環境は山地の少し開けたところの池です。止水域です。

始めに、検索表の「中脚および後脚の跗節は脛節より細い;触角第1節の
頭部前縁より突出する部分は短く、その1/2以下」に注目しました。

 「中脚および後脚の跗節は脛節より細い」は、写真で分かると思います。

 また、「触角第1節の頭部前縁より突出する部分は短く、その1/2以下」については、下の写真を見ていただければ、分かりやすいと思います。



 ここから、ケシカタビロアメンボ属Microveliaと同定してみました。

 次に、種類についてですが、はじめ、外見が細長いので、ケシカタビロアメンボ Microvelia douglasi Scott, 1874と予想してみました。

ケシカタビロアメンボの記述「体長 1.5–2.0 mm ほどで、北海道を除く全国に分布してい る。国内では最も普通に見られるカタビロアメンボであり、 止水域から流水域まで広く生息している。雌雄ともに体型 は細長い。長翅型も普通に見られるが、同定の際にはオスの交尾器の確認が必須となる。

2025年4月9日水曜日

カエデ類の花に来た:ヒコサンマメヒメハナバチ

こういう類の同定は、経験数ですね…(^▽^;) 

 体育館周辺のカエデ類は平地よりも微妙に成長が早いような気がする。というのも、花がほぼほぼ満開だったからだ。始めは、モミジニタイケアブラムシなどを見に行ったつもりだったが、何やら、ブンブン飛んでいる虫がいる。しかもたくさん。なんだろうと思い、一回手で包んで確認すると、小さな蜂さんだった。幸い、刺されなかったが、ついでに採っておこうと思い、ハンカチを2枚重ね、包むようにして採集に臨んだ。割と、花のちょっと手前で動きが遅くなっていたので、その時に、蜂さんを「むんず!」と捕まえた。 たくさんいたうちの2匹を採ることができたが、今度は網を忘れなようにしたい。


 それで、同定なんですが、うちのオープンチャットにて、教わったので、画像とともに、まとめておきます。

 ご教授くださった方、ありがとうございます🤗





 Micrandrenaの検索表の対句12の、「T1は多少とも点刻を有し、表面はほぼ平滑」という特徴に当てはまるので、対句13に進むグループに当てはまる。(2枚目の腹部のこと)

 そのグループではまずヤマテマメヒメハナバチが除外でき(夏にしか見られないのと触角下面が赤い)、頭盾の毛が密である点からヒコサンマメヒメハナバチとカグヤマメヒメハナバチに絞られる。


 そして腹部腹板各節後縁にある毛の特徴からカグヤマメヒメハナバチは除外できるので、この個体はヒコサンマメヒメハナバチ♂となる。

 ヒコサンマメヒメハナバチ:Andrena (Micrandrena) hikosana Hirashima


おまけ




2025年4月8日火曜日

モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

・無翅型では腹部に毛が見られる。


・有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。


・本種は、有翅型・無翅型の他、越夏型という特別な型があり、宿主植物の栄養が少ない夏場に、1mm以下の扁平な姿の幼虫で秋まで休眠状態になる特殊な習性がある。和名の二態(ニタイ)はこのことに由来している。


・ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定は難しい


・触覚の長さは体長の約0.6倍

・角状管があるところから尾片のほうにかけてのところは最後の触角節の約2倍長い。
・背面の不連続な横帯は暗く、頭部、前胸背板、蜜腺も同様に暗い。蜜腺は後足の跗節の第2節とほぼ同じ長さである。

・後足の腿節と脛節は全体が暗い

・尾部は広く丸く、8-12本の毛を持つ。体長は2-3mmである。
2025年4月9日観察

2025年4月8日観察

2025年3月25日観察

■越夏型幼虫

 カエデ類の葉裏や葉表でよく見られます。

2024年7月22日観察

2024年9月23日観察

2023年秋:有翅成虫