2024年9月29日日曜日

ワタアブラムシ

ワタアブラムシ

一次寄主:ムクゲ類,ミカン類

二次寄主:ウリ類,ナス類

 多食性のアブラムシ。

無翅型の体色は黄色,暗赤色,暗緑色,黒色で、体色の変異は寄主植物の影響を受けている。

角状管は黒色、尾片は淡色。触角は白色で、先端付近は暗色。

幼虫の時期は、黄色で大きくなるにつれて暗い色になっていく。

有翅型の幼虫はロウ状白粉で薄く覆われる。

食草が多いので、比較的よく見かけるアブラムシで、世界中に分布している。

 チチコグサにいたアブラムシです。2024年9月29日


色々と難しいところですが、おそらくこれでしょう。


ユリの個体
ダイスケさんに教えていただきました。
「本種の体色は黒色から黄色まで変異があり、黄色型では小型になる傾向があります。」とのことでした。





アレチヌスビトハギの個体




2024年9月27日金曜日

ススキアブラムシ

 ススキにいたアブラムシです。2024年9月27日


タイワンススキとか色々似ているのでいますが、おそらくこれでしょう。

2024年9月21日土曜日

ケヤキブチアブラムシ

 2024年9月21日、ケヤキのスイーピングで採集したアブラムシです。



採れたもののほとんどは、有翅でした。
虫ナビには、「胎生雌は有翅型のみで、無翅型は出現しない。」とありました。

また、頭部から前胸背にかけて中央と左右に縦筋が見られる。腹部は、暗褐色の小突起がある。
全体的に淡黄色で、角状管と尾片も同色。触角は短め。という特徴から、ケヤキブチアブラムシで良い気がします。

2024年9月20日金曜日

【改題】Tiliaphis shinjii Higuchi, 1972 シンジハネマダラアブラムシ

追記2024年9月26日 後輩のほうに論文を送ってみたところ、シンジハネマダラアブラムシと同定したそうです。

 先日、北海道から帰った後輩が「オオバボダイジュでこんなアブラムシ見つけた」と写真を見せてくれました。

 ちょっと写真の画質が悪いので、スケッチしてしました。

注)イラストに書いた植物名は、誤りです。正しくは、オオバボダイジュです。


 分かり次第、追記します。


2024年9月18日水曜日

ハゼアブラムシ

ナンキンハゼについてました。かなり大きなコロニーになります。


以下、解説
多食性のアブラムシ。
体色は赤褐色~暗褐色まで個体差がある。
角状管と尾片は暗色で、短め。尾片は角状管よりも長い。
春は、ヌルデやハゼに、初夏はサンゴジュやトベラに多いとされる。
また、本種は多食性の為、寄主植物によって別種として扱われていてその後シノニムとなったケースも多く、無翅型の写真のカラスザンショウにいる本種は、カラスザンショアブラムシ(Arimakia somei)とされていた。
体色も寄主植物の影響も受けるようで、同定を困難にさせている一因となっているようだ。

 2024年9月19日、シタベニハゴロモ調査で、カラスザンショウを見て回っていた際に見つけました。



ナンキンハゼの個体と体色が大きく違いますが、本種は、ホストによって体色に大きな変異があるようです。

 大体は、角状管と尾片は暗色で、短めであること、尾片は角状管よりも長いことで見分けられます。


2024年9月15日日曜日

最近記載されたアブラムシの話

 2017年12月23日に発表された論文

Dermaphis coccidiformis sp. nov. (半翅目)、非対称に硬化した翅節と「冬季羽状体」を持つアブラムシの一種

というのを見つけました。

 この新種アブラムシの最大の特徴が、
有翅虫となる幼虫(性蛹)が、カシの芽吹き前の12月から3月または4月上旬の冬季のみ、宿主カシの葉の表側で発見されることですね。

今度探してみます

気になる方はぜひ↓↓

2024年9月13日金曜日

不明種

 以前黒っぽいアブラムシを見つけました


サカキについていました。

*追記*

Twitterにて、アブラムシの種類はわかりませんがアブラコバチに寄生されているような気がします。」と教わりました。

生きてる時の体色は分かりそうにないですね。

これと同じアブラムシはまだ未発見です。

2024年9月6日金曜日

エノキにいたヤシャブシトゲマダラアブラムシ

    ヤシャブシトゲマダラアブラムシ


エノキから得られましたが、多分、偶産種かなと思います。

ハンノキ類に集まるトゲマダラアブラムシ。 体色は淡褐色で腹部両側は黒褐色。 前胸部背面に1本、腹部背面の各腹節に指状突起が並ぶ。 翅の先端付近の帯状の黒い紋も特徴的である。 ハンノキ類の葉の裏に寄生し、コロニーは作らないと思われる。

ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola Patch)

 

ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola Patch)

イタドリに普通にみられます。

多種多様な植物につくようで、イタドリにもつくようです。
サムネ

無翅成虫


有翅成虫   イタドリを吸汁している



(兵庫県竜野市新宮町光都)

サワグルミミツアブラムシKurisakia onigurumi onigurumi(Shinji,1923)

  2024年6月18日、ヤマハンノキにて見られたアブラムシです。




2024/96/19 後輩のほうに問い合わせてみると、ミツアブラムシ科のサワグルミミツアブラムシKurisakia onigurumi onigurumi(Shinji,1923)ではないかと返事をいただきました。
 確かに、その種と特徴が合致しました。

 今回ヤマハンノキから見つけましたが、他にナラ類などでもよく見られるようで、(名前の通りもちろん、サワグルミにもいるみたいですね。)


マキシンハアブラムシ

 

マキシンハアブラムシ

2024年7月3日、イヌマキの葉の裏にいたアブラムシです。

成虫が1.5mm、生まれたばかりの幼虫が0.7mmくらいの体長です。







 イヌマキのところによくいます

(2024年7月3日 兵庫県赤穂市)

キクヒメヒゲナガアブラムシUroleucon fuchuense

 キクヒメヒゲナガアブラムシUroleucon fuchuense

 シロヨモギにいました。

ヒゲナガアブラムシ類は、多くが集団で集まっているようです。

 シロヨモギ以外にもキク科につきます。

(2024/8/5 兵庫県赤穂市)