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2025年4月27日日曜日

イタドリのオランダガラシアブラムシAphis nasturtii

 2025年4月27日:イタドリの不明アブラムシです。前回の記事の種と同じだろうと思います。

 前回の記事に、基本データ系は載せてるので、ここでは、それ以外のこと書きます。

イタドリの有名なアブラムシと言えば、イタドリオマルアブラムシ、ユキヤナギアブラムシが有名ですが、両者は、それぞれ、角状管の色で合ったり、背中の模様といったところで、違うのではと思います。

<採集情報>

兵庫県姫路市

 一応、採集情報のっけときます。



C_HOSTS_AAIntro – ブラックマンとイーストトップの世界の植物につくアブラムシ」によれば、以下の種類がイタドリに寄生するようです。

 このうち、1種ずつ、確認してみたところ、「Aphis nasturtii」という種類にもっとも似ていると思いました。

 和名は、オランダガラシアブラムシのようで、割と最近、外来種として報告されているそうです。


こちらのサイトの説明欄によれば、オランダガラシアブラムシは、

オランダガラシアブラムシの無翅型は、明るい淡緑色から黄緑色で蝋粉がないようです。

腹背面は淡色で膜質、暗い帯や硬化板がないと研究は示唆しています。

触角は体長の半分をわずかに超え、角状管は先端に向かって少し暗くなるようです。

脚はくすんだ色またはやや淡色で、脛節の先端は少し暗いと見られます。

体長は1.1-2.4mmで、未成熟なものは淡緑色とされています。


 一応、これからも継続して観察していこうと思います。

2025年4月24日木曜日

ズアカシダカスミカメMonalocoris filicis

 2025年4月24日:シダ類の葉裏にいました。

 今年は今日が初めての確認です。

シダに付くカスミカメ。

体色は黒色で光沢がある。頭部は黄褐色、脚は淡色で、腿節に暗褐色の環紋がある。

触角は中間付近に暗色部がある。

本種はシダ類に普通に見られる。





2025年4月23日水曜日

イバラヒゲナガアブラムシSitobion ibarae

 2025年4月23日:ノイバラにいました。幼虫と有翅成虫が写っていますので、おそらく、寄主植物は、ノイバラと見ていいと思います。

 バラ類に集まるヒゲナガアブラムシ。体色は緑色で、頭部は赤味を帯びる。角状管は黒色で長い。尾片は淡色。





ヤスマツコナジラミPentaleyrodes yasumatsui Takahashi, 1939

 南西日本、クスノキ科の植物(なぜかクスノキ以外)で見られる。

2025年4月23日は、学校の敷地内にある「Neolitsea sericea シロダモ」で見られました。

 かなりたくさんいます。

 今のところ、近似種は、いないとされているそうです。



標本




トゲキジラミTogepsylla matsumurana

2025年4月23日:学校の敷地内にシロダモがあったので、ちょっと探してみたら、トゲキジラミがたくさん✨✨一度見てみたかった種なので嬉しい。

幼虫たち

成虫も何匹かいた



 

2025年4月21日月曜日

オカボキバラアブラムシAnoecia fulviabdominalis

 2025年4月21日:学校周辺のミズキにいました。小規模コロニーがそれぞれ新芽に固まっていました。おそらく、2次寄主のイネ科の根に寄生していたものが、寄主転換したのだと思います。

 アブラムシは、新芽など芽付近によくいる種が多いような気がします。

本種について

ミズキ科ミズキ属に付くアブラムシ。

体色は黒褐色でやや毛深い。

有翅型は、翅に顕著な黒い翅斑がある。

無翅型は腹部が幅広く、やや扁平。

一次寄主のミズキ類では、主に葉の裏の葉脈沿いにコロニーを作る。 

二次寄主では、イネ科の地下茎や根際の茎で生活する。

 





2025年4月20日日曜日

エンドウヒゲナガアブラムシ

 2025年4月20日:ヨモギにて

マメ科植物に集まるヒゲナガアブラムシ。

マスカットグリーンで、脚も体色と同色。角状管は大変細長く、先端部のみ暗色。尾片は淡色で、比較的長い。

ツメクサ類には近似種のコンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon kondoi)も集まるが、薄くロウ質白粉で覆われているので、区別できる。


 本種は下の写真のように、頭部に凹みが見られます。





ヨモギヒメヒゲナガアブラムシMacrosiphoniella yomogicola

 2025年4月20日:ヨモギにいました。体色が赤系統よりの個体がたくさん見れた。

体色は、緑系と赤系の2タイプがある。

薄くロウ質白粉で覆われるが、腹部背甲中央付近は覆われない。

角状管と尾片は黒色で、ほぼ同じ長さ。







寄主植物不明のアブラムシ

 2025年4月20日に、スイーピングで採集しました。

採集地:ここをスイーピングしました

特徴

体長角状管尾片
3500㎛930㎛300㎛

・口吻全体:500㎛
・口吻末端節:250㎛



分かり次第、追記します

ビワキジラミCacopsylla biwa

 2025年4月20日:ナシミドリオオアブラムシ採集ついでに採集しました。

 私のフィールドのビワではよく見ます。



ナシミドリオオアブラムシも無翅成虫が増えた

 2025年4月20日:朝早めに散策しました。ビワのナシミドリオオアブラムシは、前回、幼虫がほとんどでしたが、大分成虫が増えました。大体アズキナシオオアブラムシと同じくらいのタイミングかなと。



イタドリのアブラムシ(緑色の個体を検鏡した)

ワタアブラより若干大きいようです。また、Blackmanのアブラムシリストには、イタドリのアブラムシの記述が見当たらず、謎です。また、サンプリングを続けようと思います。
2025年4月19日、イタドリの新葉にいました。小規模なコロニーです。なんか違う種と混ざってた。イタドリオマルとユキヤナギアブラは、イタドリにつくのは有名な話ですが、なんとなく、その2種ではない気がします。サイズ的に。まあ、まだ真相は不明ですが

本題は、緑色の種類です

腹部に見える黒い点は、仔虫だろうと推測

 写真撮ってないですが、顕微鏡下でさっき見ました。
 とりあえず、分かったことをどんどん追記していきます。

・触角 1節:100㎛ 
   2節:500㎛
   3節:200㎛

・角状管:250㎛

・尾片:150㎛

・体長2000㎛

2025年4月17日木曜日

カエデ類のアブラムシ以外の昆虫

 ■カエデ類の生き物観察 2025年4月17日

 前回、トウキョウカマガタアブラムシなどを採集した同じカエデに行って、アブラムシ以外を採集した。 カミキリやミクロレピなどたくさんの生き物が取れた。ミクロレピは、後輩の鱗翅屋にあげた。


1.キバネニセハムシハナカミキリ



2.ヒメクロトラカミキリ



3.セスジヒメハナカミキリ


4.ヒラタハナムグリの仲間?


5.ダンダラ??



2025年4月16日水曜日

カエデ類のアブラムシたち

 2025年4月16日:春のカエデ類には、蜂さんハナアブさんがたくさんいました。

 今日は、アブラムシもたくさん見れたのに加えて、有翅成虫も各種たくさん見れました。

1.トウキョウカマガタアブラムシ Yamatocallis tokyoensis (Takahashi) 

 有翅成虫がたくさん出ていました。
 「こちら」の記事に、詳しく説明があります。

 近似種のヒラヤマカマガタアブラムシは、前翅の前半のみが着色しているので、こちらは、トウキョウカマガタでいいのかなと思います。


良く跳ねます

 数匹持ち帰りました。



2.モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis

こちらもカエデ類で。トウキョウカマガタなどよりも多い種類で、最普通種といえるのではと思います。


有翅幼虫

出産中の個体

採集地


2025年4月15日火曜日

ニタイケアブラムシの仲間の幹母

2025年4月15日:肌寒い日はまだちょいちょい来ますが、アブラムシは今のところ順調に増えています。

こちらの種は、寄主植物がイロハモミジです。ひとまず、一旦、上位分類に


 

2025年4月14日月曜日

雄鷹台山のアブラムシ

基本構成:写真➡種名・一言

兵庫県赤穂市にある雄鷹台山(おたかだいやま)なで見られたアブラムシをここにまとめておこうと思います。

随時更新します。掲載種数:28種








1.マキシンハアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

イヌマキに普通に見られます。一年中。









2.エノキワタアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

初夏頃からエノキで大規模なコロニーで生活します。雄鷹台山にもエノキは多くあり、そこに大量にいます。








3.カバイロトゲマダラアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

秋にぎりぎり生き残ったコナラで見つけました。初夏頃に出てくる?










4.タケヒゲマダラアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

3月下旬頃からササ類で見られ始めます。普通。








5.トゲマダラアブラムシの仲間①

エノキをスイーピングして採集しました。









6.トゲマダラアブラムシの仲間②

寄主はウバメガシです。カシ類のこういったアブラムシは少し珍しいらしい・・・








7.ケヤキブチアブラムシ(アブラムシ科マダラアブラムシ亜科)

ケヤキ類で普通に見られます。









8.モミジニタイケアブラムシ(アブラムシ科ケアブラムシ亜科)

カエデ類で最も普通にみられるアブラムシです。3月頃から、孵化して、4月中旬には無翅成虫が出ています。









9.タケノアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

ササ類で普通に見られます。4番のタケヒゲマダラよりも多いです。













10.タンポポアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

タンポポの葉裏で見られます。雄鷹台山ではあまり多いわけではないですが、見つけやすいです。










11.クサギアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主:クサギ









12.Melanaphis属の一種(アブラムシ科アブラムシ亜科)

現段階では、種まで判別できなかった。ススキの葉舌(ようぜつ)などにいます。









13.ハゼアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

極めて広食性のアブラムシで、様々な植物に寄生し、体色もかなり変異があります。










14.ユキヤナギアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

こちらも広食性です。










15.ワタアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

こちらも広食性です。









16.キクヒメヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主はキク科の一種です。よく似た種で、本種より赤っぽいタイワンヒゲナガアブラムシというのもいます。










17.ホトケノザクギケアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主は、ホトケノザです。葉裏でよく見られます。









18.カンスゲワタムシ(アブラムシ科タマワムシ亜科)

スゲ類に寄生し、白いロウ物質を出します。基本的にコロニーで得られます。数は多くはないですが、珍しいわけでもないです。










19.カシオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

アラカシのひこばえでよく見ます。雄鷹台山ではめっちゃ多いというわけではないです。








20.ナシミドリオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

ビワで見られます。ビワとナシを寄主転換する。

当ブログでもうお馴染みのアズキナシオオアブラムシとよく似ていますが、寄主で違いがあります。











21.マツホソオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

マツ類の葉でよく見る種類です。










22.マツオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

こちらも、マツホソと同様に、マツ類で見られますが、マツの実のできるところあたりに多いです。










23.ヤノクチナガオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

トビイロケアリ?のトンネル巣内でよく見つかります。寄主は、ケヤキでした。










24.アカメガシワクチナガオオアブラムシ(アブラムシ科オオアブラムシ亜科)

アカメガシワのトビイロケアリ?のトンネル巣内でよく見つかります。








25.タマワムシ亜科の一種

寄主植物が不明なので、同定困難。








26.ジャガイモヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科アブラムシ亜科)

寄主植物がカラスノエンドウです。











27.ウバメガシアブラムシ(アブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科)

ウバメガシがあれば、枝によくいます。










28.Dermaphis coccidiformis(アブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科)

アラカシの冬芽に無翅成虫が見られます。