2024年12月24日に採集したアブラムシです。
寄主植物:マテバシイ
寄生部位:ひこばえ上部
■今回の種について
液浸標本個体 |
マテバシイ上の個体① |
マテバシイ上の個体② |
マテバシイ上の個体③ |
採集した有翅成虫 |
■標本
2024年12月24日に採集したアブラムシです。
寄主植物:マテバシイ
寄生部位:ひこばえ上部
■今回の種について
液浸標本個体 |
マテバシイ上の個体① |
マテバシイ上の個体② |
マテバシイ上の個体③ |
採集した有翅成虫 |
■標本
2025年2月13日:帰り道にヒペリカムの植込みでアブラムシのサンプリングしました。
「Blackman & Eastop's Aphids on the World's Plants」では、ヒペリカム寄生のアブラムシとして、ワタアブラムシ・モモアカアブラムシを上げていました。そのうち、ワタアブラムシではと思い、ワタアブラムシと仮定して調べてみました。
「アブラムシの属別識別」によると、「無翅成虫は通常中型で、黒っぽい緑色または明るい緑色のまだら模様の濃い緑色。暑い環境または混雑しているときは小さくなり、これらの矮小型は非常に薄い白っぽい黄色。背側には暗い硬化模様はない。第3触角節の最長毛は、その節の基部直径の 0.3~ 0.5 倍。最後の触角節の末端突起は、その節の基部の長さの1.7~3.2 倍。吻の先端節は、後肢の足根の第 2 節の1.1~1.5 倍の長さ。縁の結節は、常に腹部の1 番目と 7 番目の背板にのみ存在。嘴節は尾節の 1.3~2.5 倍の長さ。尾節の色は淡い色から暗褐色、そして非常に濃い色まで様々ですが、通常は嘴節よりも淡く、4~8 本の毛があります」とのことでした。
ヒペリカムHypericum chinense寄生のアブラムシの中・「アブラムシの属別識別」による記述より、ワタアブラムシの可能性が高いと思います。
有翅成虫になりかけ個体と幼虫 |
2025年2月9日:ノボロギクSenecio vulgarisにいたアブラムシです。
始め、幼虫かなと思ったのですが、生殖版が確認できたので、成虫だろうと思います。
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形態解説:https://battanohyogo.blogspot.com/2024/12/illinoia-liriodendri-monell.html
一番古い観察から新しい観察記録までまとめています。
観察するたびに、更新していこうと考えています。
ユリノキの冬芽で越冬する成幼虫を発見。この発見は、最初に発見した後輩に案内してもらった。サンプリングして持ち帰り、しばらく生体の状態で置いていたところ、1匹が出産していた。
ダイスケ(@enyumorihiro)さんによれば、「既報では本種は冬芽で卵越冬(Sugimoto, 1999)、すなわち完全生活環型のはずだ。したがって、この時期に胎生雌がいるのは興味深い。もしかすると、わずかに胎生雌で越冬する個体群、すなわち不完全生活環型がいるのかもしれない。」とのことだった。
✔黒っぽい緑色または明るい緑色のまだら模様の濃い緑色です。
✔暑い環境または混雑しているときは小さくなり、これらの矮小型は非常に薄い白っぽい黄色になります。
✔背側には暗い硬化模様はありません。
✔第 3 触角節の最長毛は、その節の基部直径の0.3~0.5 倍です。
✔最後の触角節の末端突起は、その節の基部の長さの1.7~3.2 倍です。
ワタアブラムシは熱帯地方でも、ヨーロッパのほとんどの地域でも有性生殖期がありません。主な宿主は不明ですが、南フランスでは有性生殖が行われている可能性があります。宿主の交代と有性生殖期は、東アジアの一部と北アメリカでより頻繁に発生します。
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生体写真 |
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エタノール処理後 |
■文献
・https://influentialpoints.com/Gallery/Aphis_gossypii_melon_or_cotton_aphid.htm
・https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_wata.htm#google_vignette
ナシミドリオオアブラムシの記事のところにおいてましたが、ダイスケさんより、寄主植物がシャリンバイではないかとご指摘があり、採集地が姫路市の駅前だったことから、ネットで姫路市が植えている植え込みで調べてみると、シャリンバイでした。
ナシミドリオオアブラムシは、ビワとナシを寄主転換
本種は、シャリンバイとアズキナシを寄主転換
2月以降に孵化
2月23日観察 |
2025年2月16日:ほぼすべて孵化し、成長中 |